__
. , : ´: : . . .  ̄ ミト、
. // `ヽ ハ,
. ′ 〃 / ハ
. i/ ./,,彡イ il |ヽ i
. / ./イi/,Ⅳ |}七,,Ⅵ i |
/ ,f斗fミ、Ⅵrf巧リ} i | |! ふむ……つまり彼が、さっき話してたバイト先の同期なんだな
. /イ^/从杙ソ }′ ""イ l |} . |{
/ ,;|/´|レヘ."" ′ ⌒フ | |i .∧ 偶然もあるもんだな……世界は狭いというし
. 〃| i:|: ;心、‘ー` .イl. Ν八 ∧
. {{. | i 从: :| _ir〕 ‐f_,,ノ.|ノ: : : :ハ }
. 乂{Ⅴl|f≦「 ∧o 。 . /ilト,,_: :}Ⅳ
f「 }Ⅵli: レ〃__\/′lf′ミト、
|∨// _,, /,,_ / :|li:il/ / |
. {/″ イ ゚  ̄,イ IⅣ〃 |
〃 〃 ′ il| |
{{ { ゚ .:::::l} \ |
. 人,,___\ ー .::::::Ⅵ , 人
「_ i}  ̄ ̄: :f≠ =─‐-{' | イ
/: :/: : i ゚ : : :「 T } .:::i{,_| :|
. ,-T ′: :| : : : :L,,,」,,j: :__,,ノ{| :|
//∧,,_,」_゚ : : : : rf  ̄ : : }l| :|
. ///i} }~ ̄ ゛ー┼─‐< l| 、 :|
/┌fへ,,_ }} .|: : : :i : : l| \_!
男一人美女二人の三人はサウナ室から抜け出し、野外にある水風呂に仲良く肩まで浸かっていた。なんでも、これがエイラの
住んでいた国の習わしなんだとか。熱いサウナと水風呂を交互に入りながらという、実に奇妙な入浴方法だ。
もっと奇妙なのは、温泉ランドに癒されに来たはずの青年とエイラが互いに肩を上下させ顔を赤らめている事なのだが……
色気のある展開などは一切なく、ただあの後一悶着あっただけなことを此処に記しておく
7709 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 20:20:44 ID:MCFsVkl.0
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" `ヽ、
/ l| \
/ U .ヽ
,' l ヽ なんで温泉ランドでこんな目に遭わなきゃいけないんだよ……
l ____l ヽ-―‐tイ''"´ ',‐-、
,-''"| `′ `′ .〃 .lヽ .'.,
| l'´.', ≡≡/ ヽ≡≡彡 ,' ヽヽ_
/ | .'., ( .,、 ) / ./ ヽ、
/ \ ヽ、 ` ̄ ´ `  ̄´ / / _,,..-'
{ `''-‐"ヽ-..,,__ __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" / ∨
r┘ ',.  ̄ ̄ 〈 ̄\ ./イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ // ∨
./ ヽヽ .', ロ `ロ ヽ、 / .∨
/ 、__ ', _/ \| L__ ∨
///∧ ////|
|////ハ . - ― - . //////,
{///´ ` ///////
У i ヾ////
/ / i |{ ∨,ハ それはこっちの台詞だぞ……この筋肉ダルマ。
. / / | |{ i i 八 ‘.
.′ .′|i 八{ | / ヽ/ ‘. なんでお前が姉ちゃんの隣に居るんだよ
i ! j厶 ‘ |ノ ̄,`メ、ヽ i i
|{ 七´′ ヽト、 // ヽ‘. | |
. 八 /xfチ斧ミ ` Vイ斧ミx. i i .
. ヽ ハ代::リ 弋:リ j} | ハ{ ′ そっちのお姉さんから来たんだよ >
. Ⅳ Ⅳ) 八
|ハ ` /__/
| ヽ r‐ っ イ ′ |
| ! ` イ | |
xr‐=ミ | ハ≧=≦ ノヽ. ! |
/: : : ー=ミコ{ : : \_/: : : }ー―‐=ミ
.′: : : : : : : 八: 。: ゚:/|:ト、゚ :。:/  ̄ ̄ ̄´‘,
. : : : : : : : : : : i: :ヽ:。/: |:|: ヽ゚/: : : :i : : : : : ハ
i: : : : : : : : : :.|: : : `: : |:|o: : : : : : :|: : : : :/: :i
流石に騒ぐのは不味いのと、頭を冷やす目的で水風呂まで来たのだが……どちらかというと、ここはプールに近いのだろうか?
深夜近い時間帯に来る客はいないので、広いスペースをほぼ貸切状態。ここまで豪華な贅沢もそうはあるまい。
姉妹と向かい合うようにして水に浸かっている青年はどうしたらいいのか良く分からず、とにかく流されいているままだった。
7712 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 20:29:05 ID:MCFsVkl.0
/i
/ .| //
./ ./ / /
. ./ .厂 ミ、 / / 第一、なんでこいつの隣に座ったんだよー >
/ / { -- `く /
. ' .′ ≠ `ヽ/
' | / _,, ハ
.′ .|/ -=ニ二 -‐ ´ ,
.′ . ' ィ / i , なんでって、広く空いてるスペースが底しか無かったからさ。
i ' ≧x/ /i / l
} / . ' /イメ、l ./! l
.′ / ィ" 弋心、 / /7 ′ それに……どうせなら、カッコいい男の隣の方が良いだろ?
.′ /イ ' .| `¨”` /イ ィァ .i
./ .| ./| .| 与イ Λ|
/ | / .| ./ /_ -‐-、
./イ ヽ { .|/ 、 ` ‐ 人.ァ⌒ ‐ \
.| .i `\|_ ` . イ /「. -‐ ` .
.| .|、 \ ̄'. Λ` ´ 、 V r ‐ 、 `.ュ
/| i |. \ ‘. 7 ヾ_」、 \ Lノ ` 、 . '´ `ヽ
l | .Λ|: \ \ Lぅ ` \ヽ r''" l
l |/ } \ ヽ \ \ ヽ ,_| |
|ノ | \ト、 ‘. ` ぅ ` } l ミ、 斗''"}
| .| \ l .j/ ヽ  ̄ ヽ
| .| / }゙| / ヽ , .l
| .l / | { } o l |
| .'/ : l ' |
| {ヘ 、 . ノ / |
| ハ、_\ 、 . / o イ⌒! |
| l | \`ヽ .. ヽ .. 斗=''"}「 r''´ ̄} |
| { | ヽ≧''" ̄ ̄´-‐  ̄| o||o | ̄ ̄| |
| -、 `! {、 /l! |l .| .}リ.--‐ '
| '' ̄ ̄\ ヽ ノ | ` r'" |l || `ーイ- 、
:  ̄ ̄ ̄ ̄`'く .廴_L 」 o}}o /_Λ
. ` -―――‐- || | |.」
、 `'く ̄ ̄} .}`ー-| | |
\ `''<`ー-♀イ | | |
まぁ、個人的に好みだったというのもあるがな。笑いながら言われても反応に困る……これは「からかっている」と取るべきなのだろうか?
スタイルに自信のあるアウロラさんは、黒のビキニ。それとは対照的にスタイルに酷く恵まれてないエイラはスポーツタイプの白い水着だ。
姉妹でも此処まで差が出るのか。ふとそんな考えが頭を横切ったが……よくよく考えてみれば自分自身の事と当てはめてみると納得が
いく。家族でも違いはあるし、自分の元姉妹の二人も、胸囲に関しては圧倒的な差があるのも思い出した。
7713 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 20:30:40 ID:pMTNIjHA0
胸囲の才能(震え声)
7714 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 20:31:34 ID:xsjTSa6A0
いやバルクホルンさんもアレ結構なもんよね。世間一般で見れば大きい部類だと思う
7715 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 20:31:41 ID:kr3UjBZg0
> 酷く恵まれてない
言い方が酷いww
7716 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 20:32:19 ID:rBmtr0nw0
エイラはいつも哀れなものを見る目と戦っていたんだな…(温かい目)
7717 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 20:34:01 ID:gX.jtDh.0
こいつやっぱ姉妹の胸に脅威心身だな
おれにはわかる
7719 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 20:36:01 ID:MCFsVkl.0
/ \
, ' ヽ
/ / /| i ∧ ' , ヨコシマナシセンヲカンジルゾ
,' / / i l / ∧ ,
, | | ハ/―|-ト | ∠イ{ ∧ l
, | | / _ | /\! | ト、 ! | えー、姉ちゃんこんな感じの奴がタイプなのか?
,' ヽ |/ , イ:.:.しド | /lム、ヽ| |
, f´ ヘ ! 辷:.ノ |/ ,イ.:.ひ、! ∥
, {〈 rヘ | 辷:ノ/ | /リ
〃 `ー-、 、 ,' |/
/ / i /
/ / / \ こア /
/ // / > 、 , ´
, ' /, '´ ⌒丶 / / ` ‐ ´
, ' / / 、/__.ノ
// / / ', ヘ ト 、
/ ./ / , ´ i/ } | :
∠ イ / , ' |ノ ,' i
. / /__ / , ヘ |/ / :
/ ハ |∨ ', | / ,'
レ || \ ', | { /
l| \ i _ >-― --ヘ| /
|l ` ┴- '´ `7
/ { } ,
/ :} { ,
/ ; zU ′
/ / __ _ |: ‘,
. / /≦ }:. ∧
′ / \ ミ
{ / / }: ヽ
/ |: .:/ /.:/ :. ,
. 〃 j/ .:/ .: ∧. .:| ,
: ; / .:.//' / .:/ 乂. l| .:} ′ さぁ……色恋沙汰なんて大学依頼だ。今は仕事で忙しいし
i :/ / ;/ / |: /.:/ ∨ } .: zU
|/ ア7 ァ‐ zU/ 厶 - ―∨! :/ } | ただ、興味があるかないかと言われれば……
. // .;.イ≠≠ミ. { {/ 斗≠ミ从 / :. |
// :/:圦 辷ツ` 乂 ´ 辷ツ/ }リ /.:.八 うん、全く悪くない。興味津々と言っておこう
〃l .:/ ∧ ; //.:/,}: ハ.
| :/ {: ', /イ /ノ.: { ∧
{ 八 .'}:. .:小. 、 ィ:l/ / .:|: ,
. / :| 人 込. ´ .イ ノ |:. { :. .;小. ′
. .′ :. ヽ ゝ.> . イ.:〃{:|: :|:.:.. / :}
: } :| : :/ .:. .:._} ≧チ { :j/ |:.:. .:|:. ∧ ‘. }リ
. i { : / .:∧乂ン ノ ノ 入 乂:.:. l:. :∧ ∨
. | | {:. :. {/ 。\ r≦ .:} ≧ーミ乂. ∧ ∨
. | {八 乂:. \ ° :介 ∨°。 ノ .:|: `ヽ′,
. 人乂 ヽ八: \'イ }} o ∨ 。 .:∧ zU }: }
. / :{.:o\ゝ l| ゝ‐f ノ∨ o.: |:∧
/ } :}:/ :リ ー / ∨ .:{:.. ノ' :.
′ i ン _ ... ≠ ;' o ; 二 .. ミ∧ l:.. \
. j ´ ノ / / ∨ :| ヽ:.. \
,′.:/ ′ / ' ∨ト . :.:. \
. / ′ : ″ ′ { < \
/ :{:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.{{:.:.o...........:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ.: リ `ヽ. :.:. \
7728 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 20:47:35 ID:MCFsVkl.0
/i
/ .| //
./ ./ / /
. ./ .厂 ミ、 / /
/ / { -- `く /
. ' .′ ≠ `ヽ/
' | / _,, ハ
.′ .|/ -=ニ二 -‐ ´ ,
.′ . ' ィ / i , 社会に出て見ろ? 人の嫌な所はたくさん見るわ、男はいろいろと
i ' ≧x/ /i / l
} / . ' /イメ、l ./! l 下半身が思考と直結。人間関係も考えると凄く面倒くさいんだぞ?
.′ / ィ" 弋心、 / /7 ′
.′ /イ ' .| `¨”` /イ ィァ .i
./ .| ./| .| 与イ Λ| そう考えると、だ。 素直そうな年下の学生と言うのはとてもいい。
/ | / .| ./ /_ -‐-、
./イ ヽ { .|/ 、 ` ‐ 人.ァ⌒ ‐ \ 会社でのしがらみも無く、遠慮なく付き合えるしな……
.| .i `\|_ ` . イ /「. -‐ ` .
.| .|、 \ ̄'. Λ` ´ 、 V r ‐ 、 `.ュ
/| i |. \ ‘. 7 ヾ_」、 \ Lノ ` 、 . '´ `ヽ
l | .Λ|: \ \ Lぅ ` \ヽ r''" l
l |/ } \ ヽ \ \ ヽ ,_| |
|ノ | \ト、 ‘. ` ぅ ` } l ミ、 斗''"}
| .| \ l .j/ ヽ  ̄ ヽ
| .| / }゙| / ヽ , .l
| .l / | { } o l |
| .'/ : l ' |
| {ヘ 、 . ノ / |
| ハ、_\ 、 . / o イ⌒! |
| l | \`ヽ .. ヽ .. 斗=''"}「 r''´ ̄} |
| { | ヽ≧''" ̄ ̄´-‐  ̄| o||o | ̄ ̄| |
| -、 `! {、 /l! |l .| .}リ.--‐ '
| '' ̄ ̄\ ヽ ノ | ` r'" |l || `ーイ- 、
:  ̄ ̄ ̄ ̄`'く .廴_L 」 o}}o /_Λ
. ` -―――‐- || | |.」
、 `'く ̄ ̄} .}`ー-| | |
\ `''<`ー-♀イ | | |
近頃の女尊段日の風潮からか、はたまた法の力なのか知らないが直接的に触るセクハラは減ったが、じっと遠目で観てきたり
酒の席での気に障るような質問は後を絶たない。むしろ形に表せないのが増えてきたというべきだろう。
おまけに事務職系の会社なので、新入社員やごく一部の人間を除き大体の男が体型的にあまりよろしくない。夢も希望も
へったくれもなければ、そもそも色恋ごとを考えるのが間違っているというのがアウロラさんが社会に出て思い始めた事らしい。
姉妹での会話になっているが、目の前に本人が居るのを忘れないでもらいたい。男性としていろいろ聞きたくない所まで聞こえてくる。
7731 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 20:57:09 ID:MCFsVkl.0
/ | /ヽ
′ | / ,
/ | : ′
/ .| ! ,
/ 上=:::::::::::::=┤ ′
′ ...:::´:::::::::::::::::::::::::::::::l !
,.:':{/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ |:ヽ
/::::':::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ. |::::::::.
/::::::::::::; ':::::::::ノ:::::::::::::::/ ヽ::::::::::::::::::. ;:::::::::::.
,::/:::::::::/-::;;/::/:::::::::::/ ';:::::::::::::::::}:':::::::::::::. こういう出会いもアレだ。運命的とでも言うのか?
r 、 {/:;::::::://:/ `!/::::::::::;_ ';:::::::::::::::::::::::::::::::::
| ゝ /:イ::{:i:{ 「 fミ:、/:::;:ィ/ `゙ 、i::::::::::::::::::::::::::::::::| お前がいらないなら、遠慮なく私が貰ってってしまうぞ。
. c 。`ー--‐c¬。¨¨ ヽ /1::l:::l:|:| l ぅ:リl/ -― !`::::::::::::::::::::::::::::;
\ ゚ o ゜ ゚ O 。} { 川::八!:.` _.シ ´ ̄ら::::ヵ 、|::リ:::::::}::::::::::::::: ′
>----nnn- 、 ノ /::从{::::{ ゝ 込zシ〃|:':::::::/::::::::::::::/ 必要ないから永遠に貰ってってくれても構わないぞー >
| } `¨´ .{:/:::::|::圦 _ :.:.:.:.: ノ:::::::/ }:::::::::::::{
. 乂 .ノ レ::::::::::::/゚ 。 cヽ ∠ィ::::; ' ノ!::::::::::::l:.
| | .{:l:::_::/ 。 ゚,..、-‐' /:::厶..:':::|:::::::::::::';::. ……だ、そうだ。取引成立だな。
_|_| / } ∧:`::t―く:}::::::ヽ.__ . 七/イ::::/:::::::l:::::::::::::::l:::ヽ
f> 、`ヽ! /;イ:::::小:::::八::::::::::f 寸_ ,,∠..斗く:::::ノ:::{、::::ヽ:::::}ヽ:}
/¨ヽ. } } i/ V´ ̄/´ ̄≦ 。〃ー‐ '" ̄ X::::::ノ:::::::ハ::i リ
f¨¨ヽ } |、ノ' { /{ , ' ィ ´/ ゚/}。', o 。 / ≧ー┴ .}ノ
| } } ト.' } / y o/ノ レ゚ ノ ', / / / ,
l .ゝ'¨{.j ,’ /,.∠ ‐≦ / '., 0 イ o {. , ' ′
{ _, ム> ´―--' ,. ´o _ ヽ./| | / ,
. 〉 {/ / ー- .. ト 、ヽ |./ ′
/{1_,. -‐={ .' (ノ :.ヽ} , |i ,
〃 | .ノl ‘ . } ′ .|! ′
{` ̄ ̄ ̄ . { i , } |
, 圦 r_; . ハ 〉
′ _,,. -‐ 、 _ ,.__}ー-乂 / / /Уヽ
,`ー‐ ´ }ニニニ、 |  ̄`:::..........∠....... ' / ,
′ |o | l| o| o |l ̄~¨,ニ、 ー- 、> 、 / ′
} f=====| l| ! {l__ ー' l} ./
なに勝手な事を決めてるんですか……。というよりも、本人の許可も無いしよくもまぁ言えたものだ。
それは手厳しい、夢の年下の恋人は諦めるとしよう。アウロラさんも冗談交じりの口調で肩をすくめた。
唯一エイラはどーでもよさそうな感じで水風呂を楽しんでいるが、もしアウロラさんと付き合うなら間違いなくお前の家に
遊びに行くことになるのだが、その辺は良く考えているのだろうか? いや、考えていないんだろうな。
こいつもアホの天然っぽいしと、青年は頭の中でエイラにだけ酷い評価を下す。
7738 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 21:12:00 ID:MCFsVkl.0
, - " ̄ ̄"-
/ `丶
/ / ヾ
/ l ヽ i ヽ
´ / / ∧ │ ノヽ l l l
{ ││ /l/ ', l/ヽ 丶 l│l l 姉ちゃん。そろそろ12時だぞ……
││├/┤ ̄ ', l l l ト ‐- ゝ i/i l l
{ │ l/,,ィ== \l lノ レ==,, ト l/ } あぁ、もうそんな時間か。 >
iλ│ 弋;;;ソ ヽ ト::::ソゝl/ノ /
ヘ v ::::::::::: :`::´::::/勹 /
│ 卞 :::: . :::::/ ノl/
││ ヽ _ / l l
│││ .ゝ., ,, イ:i │ │
│││ │ `´│ ;; l l │
││ ,'/ ヽ 幵l=´\; i 丶 l
│少 /zA┘ ヽ i__ \
__-‐= \/ zA \/ ノ入 _..
{ヽ ヽ zAc , // lη ,//
i ヽ zA / ̄⌒ゝ //γ/
│ zAc / \ヽλムヽ ゝ
│ヾ /┘┐ へ ノ ヒ>// /
│ 丶/ ̄ ̄ / ヽ,/ // /
│ / \ ヽ │ l
│ \/ \ ゝ │/ ̄l
__
. , : ´: : . . .  ̄ ミト、
. // `ヽ ハ,
. ′ 〃 / ハ
. i/ ./,,彡イ il |ヽ i
. / ./イi/,Ⅳ |}七,,Ⅵ i | 明日の仕事も早いし、お前も学校があるだろ。
/ ,f斗fミ、Ⅵrf巧リ} i | |!
. /イ^/从杙ソ }′ ""イ l |} . |{ さっさと上がるとするか……
/ ,;|/´|レヘ."" ′ ⌒フ | |i .∧
. 〃| i:|: ;心、‘ー` .イl. Ν八 ∧
. {{. | i 从: :| _ir〕 ‐f_,,ノ.|ノ: : : :ハ }
. 乂{Ⅴl|f≦「 ∧o 。 . /ilト,,_: :}Ⅳ
f「 }Ⅵli: レ〃__\/′lf′ミト、
|∨// _,, /,,_ / :|li:il/ / |
. {/″ イ ゚  ̄,イ IⅣ〃 |
〃 〃 ′ il| |
{{ { ゚ .:::::l} \ |
. 人,,___\ ー .::::::Ⅵ , 人
「_ i}  ̄ ̄: :f≠ =─‐-{' | イ
/: :/: : i ゚ : : :「 T } .:::i{,_| :|
. ,-T ′: :| : : : :L,,,」,,j: :__,,ノ{| :|
//∧,,_,」_゚ : : : : rf  ̄ : : }l| :|
. ///i} }~ ̄ ゛ー┼─‐< l| 、 :|
/┌fへ,,_ }} .|: : : :i : : l| \_!
その後も何度か姉妹の会話に青年が突っ込みを入れる形で時間を潰していると、もう日付が変わろうとしていた
エイラはアウロラさんが保護者なので居ても大丈夫だが、青年はまだ学生だ。こんな時間まで残っていて大丈夫なのか
と聞かれたが、「親父……いや、家族と来てるから問題ありません」と適当な嘘をついて誤魔化した。
母は途方に暮れてるだけだし、父に関しては殆ど自分に関してはノータッチを貫いている。
唯一、あの「姉妹」だけは……本当に変な話だが、以前よりも会話が増えだした気がする。気のせいであってほしいが。
私、先に髪乾かしてるからなーとエイラが脱衣所まで走り去ってしまうのをただぼんやりと、水風呂に浸かりながら眺めていると
アウロラさんが目の前までやってきて目線を合わせるように座り込む。
7744 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 21:19:55 ID:MCFsVkl.0
/ { } ,
/ :} { ,
/ ; zU ′
/ / __ _ |: ‘,
. / /≦ }:. ∧
′ / \ ミ
{ / / }: ヽ
/ |: .:/ /.:/ :. ,
. 〃 j/ .:/ .: ∧. .:| ,
: ; / .:.//' / .:/ 乂. l| .:} ′
i :/ / ;/ / |: /.:/ ∨ } .: zU
|/ ア7 ァ‐ zU/ 厶 - ―∨! :/ } |
. // .;.イ≠≠ミ. { {/ 斗≠ミ从 / :. | すまんな……エイラの奴、悪気があってあんな言葉を使ってる
// :/:圦 辷ツ` 乂 ´ 辷ツ/ }リ /.:.八
〃l .:/ ∧ ; //.:/,}: ハ. 訳じゃあないんだ。誰にでもあんな感じで素直に話す奴でな
| :/ {: ', /イ /ノ.: { ∧
{ 八 .'}:. .:小. 、 ィ:l/ / .:|: , 同性ならもうちょっと気遣いが出来るんだが……
. / :| 人 込. ´ .イ ノ |:. { :. .;小. ′
. .′ :. ヽ ゝ.> . イ.:〃{:|: :|:.:.. / :}
: } :| : :/ .:. .:._} ≧チ { :j/ |:.:. .:|:. ∧ ‘. }リ
. i { : / .:∧乂ン ノ ノ 入 乂:.:. l:. :∧ ∨
. | | {:. :. {/ 。\ r≦ .:} ≧ーミ乂. ∧ ∨
. | {八 乂:. \ ° :介 ∨°。 ノ .:|: `ヽ′,
. 人乂 ヽ八: \'イ }} o ∨ 。 .:∧ zU }: }
. / :{.:o\ゝ l| ゝ‐f ノ∨ o.: |:∧
/ } :}:/ :リ ー / ∨ .:{:.. ノ' :.
′ i ン _ ... ≠ ;' o ; 二 .. ミ∧ l:.. \
. j ´ ノ / / ∨ :| ヽ:.. \
,′.:/ ′ / ' ∨ト . :.:. \
. / ′ : ″ ′ { < \
/ :{:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.{{:.:.o...........:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ.: リ `ヽ. :.:. \
_ -─‐- .
. ´ ` .
/ ':,
/ __ ノ ー‐ ',
./ -― ―-
/ ( ● ) ( ● ) i 女子高だから男と話すのが珍しいんでしたっけ?
, / 、 、 |
', { 人 } }
ゝ ` ‐-‐ `ー ' /、 なんだ、そんなこと知ってるのか >
/\ .ィ  ̄}
/ \ ー- __ .。-< ∠i
/ \. / ‐' ´ .| 休憩時間にちょっとだけ……話を聞いたので
,.<ム、_ `ヘ | / /__>--イ`>-、
//////.: .: ̄〉 l./ ∠ィ´: : : : : :////////\
///////: : : : : : :i ./ /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
i//////.: : : : : : :{ { / : : : : : : : : : /////////////〉
l/////.: : : : : : : :| | .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :| | i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
////,'.: : : : : : : : : :| | | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:| | |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : | | | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :| } |: : : : : : : : : : : : :{/////////////∧
7746 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 21:27:32 ID:MCFsVkl.0
/l
!.、 / l
! 丶 , ............ / l
! 丶, ‐ ´ / l
! / `丶、!` 、
y. l ハヽ ヽ ヘ
/ l. l .//ヽヽ、ヽ ヽ ヽ ハ アイツがいきなりバイトを始めると聞いた時は、何か問題を
〃 l l イl l /イ', !ヽヽ_ ヽ l l .ハ
l l l l lヽヽ〃 l 七´\`丶 !V l 起こすんじゃないかって冷や冷やしてたんだが……
l ハl 」ィT ̄メく ', 'てらヽl L」 l
l.l l l r'てう \ヘ 乂.ン l / f,ヽ !
l! ヘ !.丶乂リ ゛ 、、、 レ 7ノノ l 先輩たちが付いてるとはいえ、あんな性格だろ?
ヘ!ヽ 、、、 、 _,イ ', l
ハ __ / ', v 接客業なんて向いてないし、そもそも色々と問題がだな……
丶、 ⊂´-‐' ∠.l ', l
l` ー .<, -‐´ヽ、ヽ ヽ
l l /lヘ°。 /三三ニフー、
ヽゝイ。!lヘ 。/ ./ ハ
,.-=彡イ レl l .V ./ l
l l´. l l. 、l / l
l l. / // r===l ∨ ! , l
l /=ニ= // ハ. ! リ
/ rr. ハ l l
{ { { ハ l .l
.. - ― - ..
/ / ヽ
/ { . :/ .:`,
.″レ . :/^/ .:∧ :| .:} i でもまぁ、良かったよ。
|:// . //{ /:/ .∨| ,: |
. / ≠=ミ { i/.斗=ミ从 '.:| 君の様な優しい人間が一緒なら、きっとアイツも大人になれるだろうし
/ : /圦ゞ-'`.乂´ ゞ-' }リ.:/八
〃l :/:∧ ' /ィ//.:|.ハ ……言っておくが、性格的な意味でだぞ?
}イ} .:小. 丶 ' イ |/: .:| :',
: i _人 > _ . イ: l :! |.:..| . リ
i ':/.: ヽ ノ _ノ入乂 |:.∧v
| : 乂< ゚。〉〈 。 ノ |´ヽ、V
. 乂ヽ \/}|o.\// ! ト、
/ ] ! リ - / ∨゚.:. ノ :
j i `': / o / .∧.:| / \
/ / ' :/ ..::/ ' `ト、:.. \
. / .:i:.:.i:.:.:.:.:{!:.:.:.:.:.:.{.:.:.:.:.:.:.:/| ヽ:::.. :. \
.. / .:八:.ゝ:.:.:.:.',.:.:.:.:.:.:}.:.:.:.:.:/:/ \:::...::.... .:ヽ
7765 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 21:38:20 ID:MCFsVkl.0
-  ̄ ̄` - 、
/ー、 ヽ
, -、 ヽ、_ ハ
ノ!o } !、_ ',
/ > o`ー-- } ……俺が優しい人間ですか。
{ / ヽー- _ _ !
ヽ`ー〈 } イ´ ヽ j なんでそんなこと分かるんですかね
>、 ー' ( , イ⌒ヽ' |
< 7ヽー-ァー-ヾ/ .ハi
r='ヘ /ヽ!:::{ <´ ハo i
∨l∧ ノ / 7::`-> / j /
∨l∧ _/ j / /:;':::〈-イ 〈 ..|
,イ )ヘ}-' / j /:::;:r´ ! ...|
! ⌒)ヘ ノ /:::::;/ } ..|
ヽ ´ノヘ/ /::::::/ ヾ / |
/ { } ,
/ :} { ,
/ ; zU ′
/ / __ _ |: ‘,
. / /≦ }:. ∧
′ / \ ミ
{ / / }: ヽ
/ |: .:/ /.:/ :. ,
. 〃 j/ .:/ .: ∧. .:| ,
: ; / .:.//' / .:/ 乂. l| .:} ′
i :/ / ;/ / |: /.:/ ∨ } .: zU なんとなく、雰囲気と様子からかな。
|/ ア7 ァ‐ zU/ 厶 - ―∨! :/ } |
. // .;.イ≠≠ミ. { {/ 斗≠ミ从 / :. | 見知らぬ姉妹との悪口に一時間も付き合ってくれるし
// :/:圦 辷ツ` 乂 ´ 辷ツ/ }リ /.:.八
〃l .:/ ∧ ; //.:/,}: ハ. 嘘はつくが、少なくても悪い人間では無いだろ?
| :/ {: ', /イ /ノ.: { ∧
{ 八 .'}:. .:小. 、 ィ:l/ / .:|: ,
. / :| 人 込. ´ .イ ノ |:. { :. .;小. ′
. .′ :. ヽ ゝ.> . イ.:〃{:|: :|:.:.. / :}
: } :| : :/ .:. .:._} ≧チ { :j/ |:.:. .:|:. ∧ ‘. }リ
. i { : / .:∧乂ン ノ ノ 入 乂:.:. l:. :∧ ∨
. | | {:. :. {/ 。\ r≦ .:} ≧ーミ乂. ∧ ∨
. | {八 乂:. \ ° :介 ∨°。 ノ .:|: `ヽ′,
. 人乂 ヽ八: \'イ }} o ∨ 。 .:∧ zU }: }
. / :{.:o\ゝ l| ゝ‐f ノ∨ o.: |:∧
/ } :}:/ :リ ー / ∨ .:{:.. ノ' :.
′ i ン _ ... ≠ ;' o ; 二 .. ミ∧ l:.. \
. j ´ ノ / / ∨ :| ヽ:.. \
,′.:/ ′ / ' ∨ト . :.:. \
. / ′ : ″ ′ { < \
/ :{:.:.:.:.{:.:.:.:.:.:.:.:.:.{{:.:.o...........:.:{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ.: リ `ヽ. :.:. \
. / :八:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:.:’,:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.;.:.:./ ..:.:.:.. 丶
/ :.:.\:.:.ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.'.,:.:.:.:.:.:.:.:.,:.:.:.:.:.:.:/.:.:/ \:. :.. ヽ
7796 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 21:55:45 ID:MCFsVkl.0
/ | /ヽ
′ | / ,
/ | : ′
/ .| ! ,
/ 上=:::::::::::::=┤ ′
′ ...:::´:::::::::::::::::::::::::::::::l !
,.:':{/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\ |:ヽ
/::::':::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ. |::::::::.
/::::::::::::; ':::::::::ノ:::::::::::::::/ ヽ::::::::::::::::::. ;:::::::::::.
,::/:::::::::/-::;;/::/:::::::::::/ ';:::::::::::::::::}:':::::::::::::. 家族で来たって言ってたが……
r 、 {/:;::::::://:/ `!/::::::::::;_ ';:::::::::::::::::::::::::::::::::
| ゝ /:イ::{:i:{ 「 fミ:、/:::;:ィ/ `゙ 、i::::::::::::::::::::::::::::::::| あれは嘘で、本当は一人で来てたんだろ?
. c 。`ー--‐c¬。¨¨ ヽ /1::l:::l:|:| l ぅ:リl/ -― !`::::::::::::::::::::::::::::;
\ ゚ o ゜ ゚ O 。} { 川::八!:.` _.シ ´ ̄ら::::ヵ 、|::リ:::::::}::::::::::::::: ′
>----nnn- 、 ノ /::从{::::{ ゝ 込zシ〃|:':::::::/::::::::::::::/ 学生なのに一人で夜更かしとはいけない子だな。
| } `¨´ .{:/:::::|::圦 _ :.:.:.:.: ノ:::::::/ }:::::::::::::{
. 乂 .ノ レ::::::::::::/゚ 。 cヽ ∠ィ::::; ' ノ!::::::::::::l:.
| | .{:l:::_::/ 。 ゚,..、-‐' /:::厶..:':::|:::::::::::::';::.
_|_| / } ∧:`::t―く:}::::::ヽ.__ . 七/イ::::/:::::::l:::::::::::::::l:::ヽ
f> 、`ヽ! /;イ:::::小:::::八::::::::::f 寸_ ,,∠..斗く:::::ノ:::{、::::ヽ:::::}ヽ:}
/¨ヽ. } } i/ V´ ̄/´ ̄≦ 。〃ー‐ '" ̄ X::::::ノ:::::::ハ::i リ
f¨¨ヽ } |、ノ' { /{ , ' ィ ´/ ゚/}。', o 。 / ≧ー┴ .}ノ
| } } ト.' } / y o/ノ レ゚ ノ ', / / / ,
l .ゝ'¨{.j ,’ /,.∠ ‐≦ / '., 0 イ o {. , ' ′
{ _, ム> ´―--' ,. ´o _ ヽ./| | / ,
. 〉 {/ / ー- .. ト 、ヽ |./ ′
/{1_,. -‐={ .' (ノ :.ヽ} , |i ,
〃 | .ノl ‘ . } ′ .|! ′
{` ̄ ̄ ̄ . { i , } |
, 圦 r_; . ハ 〉
′ _,,. -‐ 、 _ ,.__}ー-乂 / / /Уヽ
,`ー‐ ´ }ニニニ、 |  ̄`:::..........∠....... ' / ,
′ |o | l| o| o |l ̄~¨,ニ、 ー- 、> 、 / ′
} f=====| l| ! {l__ ー' l} ./
一時間半近く姉妹と付き合ってるのに、家族らしき人は誰も様子を見に来ない。というよりかは彼自身が時間を気にする
様子を一切見せないので不思議そうに思っていたのだが……それをアウロラが尋ねた際に言った青年の様子で嘘だと分かったのだとか。
そんなことでばれるとは、鋭い云々の以前の前に自分の言い方に問題があったのだろう。挙動不審だったのだろうか?
7800 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 21:59:46 ID:MCFsVkl.0
,,..-――-..,,
/ \
/ ヽ
/ ___) ヽ- l
l '´ _ r .l
. | t''j"´ =='' ', だったら……優しい人間なら、他の人を頼った方が良いっすよ
. ', `¨¨´ ヽ l
. ヽ. (_ノ--' ノ 生憎ですが、俺は皆が言う「優しい人間」でも無ければ「良い人」でもないんで
. _ ---‐| \、 ____ ,,..-<
/´ l l \ | r-ヽ `ヽ
. / | ヽ .>、 r'__..>> |
| ヽ .|_ヽ.イ .〈Y´ i `''1 | |
|. 、 < ´ .i | i | | |
!. ヽ ヽ .i .| .i .|.l |
. | / ヽ i .| i |l ..|
.. j /,. ヽ .l .| .i |`ヽ|
| |: l/ .| ヽ| .l
| |: / l /.\ ヽ
| | / .l 〉 \l
| | /__,..--'┬-イ |
|===:| /―‐┴''"´ ̄ ̄l |
__
. , : ´: : . . .  ̄ ミト、
. // `ヽ ハ,
. ′ 〃 / ハ
. i/ ./,,彡イ il |ヽ i 自分でそう言えるうちは、まだまだ健全な人間である証拠だな。
. / ./イi/,Ⅳ |}七,,Ⅵ i |
/ ,f斗fミ、Ⅵrf巧リ} i | |! 本当の悪人ならそんなこと言わん。……なんか変に頑固っぽいな君は。
. /イ^/从杙ソ }′ ""イ l |} . |{
/ ,;|/´|レヘ."" ′ ⌒フ | |i .∧
. 〃| i:|: ;心、‘ー` .イl. Ν八 ∧
. {{. | i 从: :| _ir〕 ‐f_,,ノ.|ノ: : : :ハ }
. 乂{Ⅴl|f≦「 ∧o 。 . /ilト,,_: :}Ⅳ
f「 }Ⅵli: レ〃__\/′lf′ミト、
|∨// _,, /,,_ / :|li:il/ / |
. {/″ イ ゚  ̄,イ IⅣ〃 |
〃 〃 ′ il| |
{{ { ゚ .:::::l} \ |
. 人,,___\ ー .::::::Ⅵ , 人
「_ i}  ̄ ̄: :f≠ =─‐-{' | イ
/: :/: : i ゚ : : :「 T } .:::i{,_| :|
. ,-T ′: :| : : : :L,,,」,,j: :__,,ノ{| :|
//∧,,_,」_゚ : : : : rf  ̄ : : }l| :|
. ///i} }~ ̄ ゛ー┼─‐< l| 、 :|
/┌fへ,,_ }} .|: : : :i : : l| \_!
7804 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 22:06:42 ID:MCFsVkl.0
/i
/ .| //
./ ./ / /
. ./ .厂 ミ、 / /
/ / { -- `く /
. ' .′ ≠ `ヽ/
' | / _,, ハ
.′ .|/ -=ニ二 -‐ ´ ,
.′ . ' ィ / i , ……なにか問題を抱えてるみたいだが、そう深く考えないでくれ。
i ' ≧x/ /i / l
} / . ' /イメ、l ./! l 妹の事も、此処で会ったのも何かの縁だし、愚痴ぐらいならお姉さんが
.′ / ィ" 弋心、 / /7 ′
.′ /イ ' .| `¨”` /イ ィァ .i 聞いてあげてもいいぞ?
./ .| ./| .| 与イ Λ|
/ | / .| ./ /_ -‐-、
./イ ヽ { .|/ 、 ` ‐ 人.ァ⌒ ‐ \
.| .i `\|_ ` . イ /「. -‐ ` . その代りという訳ではないが、少しでもいいからエイラの
.| .|、 \ ̄'. Λ` ´ 、 V r ‐ 、 `.ュ
/| i |. \ ‘. 7 ヾ_」、 \ Lノ ` 、 . '´ `ヽ 事を気にかけてやってくれないか?
l | .Λ|: \ \ Lぅ ` \ヽ r''" l
l |/ } \ ヽ \ \ ヽ ,_| |
|ノ | \ト、 ‘. ` ぅ ` } l ミ、 斗''"}
| .| \ l .j/ ヽ  ̄ ヽ
| .| / }゙| / ヽ , .l
| .l / | { } o l |
| .'/ : l ' |
| {ヘ 、 . ノ / |
| ハ、_\ 、 . / o イ⌒! |
| l | \`ヽ .. ヽ .. 斗=''"}「 r''´ ̄} |
| { | ヽ≧''" ̄ ̄´-‐  ̄| o||o | ̄ ̄| |
| -、 `! {、 /l! |l .| .}リ.--‐ '
| '' ̄ ̄\ ヽ ノ | ` r'" |l || `ーイ- 、
:  ̄ ̄ ̄ ̄`'く .廴_L 」 o}}o /_Λ
. ` -―――‐- || | |.」
、 `'く ̄ ̄} .}`ー-| | |
\ `''<`ー-♀イ | | |
7809 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 22:17:56 ID:MCFsVkl.0
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
/ \
/ \ こんな人間より、頼れる人はもっといると思うんですけどね
/ \
/ \ ……まぁ、気にかける位は意識してみます
l l
| |
l l
\ /
\ /
,ィl\ ; ィ
,....:::::'´:::;:::;  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:::::::::;::`':::::....,
/::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
__
. , : ´: : . . .  ̄ ミト、
. // `ヽ ハ,
. ′ 〃 / ハ
. i/ ./,,彡イ il |ヽ i
. / ./イi/,Ⅳ |}七,,Ⅵ i | ……その下手な頑固さは性分なのか?
/ ,f斗fミ、Ⅵrf巧リ} i | |!
. /イ^/从杙ソ }′ ""イ l |} . |{ 我侭な年下に甘えられるというのも、悪くは無いがな。
/ ,;|/´|レヘ."" ′ ⌒フ | |i .∧
. 〃| i:|: ;心、‘ー` .イl. Ν八 ∧
. {{. | i 从: :| _ir〕 ‐f_,,ノ.|ノ: : : :ハ }
. 乂{Ⅴl|f≦「 ∧o 。 . /ilト,,_: :}Ⅳ
f「 }Ⅵli: レ〃__\/′lf′ミト、
|∨// _,, /,,_ / :|li:il/ / |
. {/″ イ ゚  ̄,イ IⅣ〃 |
〃 〃 ′ il| |
{{ { ゚ .:::::l} \ |
. 人,,___\ ー .::::::Ⅵ , 人
「_ i}  ̄ ̄: :f≠ =─‐-{' | イ
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. ,-T ′: :| : : : :L,,,」,,j: :__,,ノ{| :|
//∧,,_,」_゚ : : : : rf  ̄ : : }l| :|
. ///i} }~ ̄ ゛ー┼─‐< l| 、 :|
/┌fへ,,_ }} .|: : : :i : : l| \_!
甘えるなんて、そんなマネ恥ずかしくて出来ませんよ。
アウロラさんにそう突っ返すと、彼女は「そう言わずに、お姉さんの胸ぐらい貸してやるぞ?」と挑発するそぶりを見せて風呂から
上がると、エイラの跡を追うように施設の中へと帰って行った。
まったく、高町先輩とは違い確かに年上と言う感じはしたが、バイト先の同僚の姉と関係を持つという事は世間的に大丈夫
なのだろうか?
時計を見ると……既に12時を過ぎたあたり。今から帰るとすればもう1時あたりを余裕で過ぎている頃だろう。
そろそろ自分も帰るとしよう、帰りにコンビニででも温かい食べ物でも買って、ゆっくりしていくのもいいだろう。
7813 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 22:22:12 ID:MCFsVkl.0
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深夜独特の静けさには、日常にはない良さがある。普段なら車が走っている道路にも物陰は一切なく、ただ時々通るトラックの
音だけがやけに街中に響いた。
7819 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 22:33:43 ID:MCFsVkl.0
_ -─‐- .
. ´ ` .
/ ':,
/ __ ノ ー‐ ', 寒いなぁ……温かい飲み物買って正解だった
./ -― ―-
/ ( ● ) ( ● ) i
, / 、 、 |
', { 人 } }
ゝ ` ‐-‐ `ー ' /、
/\ .ィ  ̄}
/ \ ー- __ .。-< ∠i
/ \. / ‐' ´ .|
,.<ム、_ `ヘ | / /__>--イ`>-、
//////.: .: ̄〉 l./ ∠ィ´: : : : : :////////\
///////: : : : : : :i ./ /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
i//////.: : : : : : :{ { / : : : : : : : : : /////////////〉
l/////.: : : : : : : :| | .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :| | i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
////,'.: : : : : : : : : :| | | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:| | |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : | | | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :| } |: : : : : : : : : : : : :{/////////////∧
自宅へと続く深夜の道をひとり歩く青年。時刻は1時半を超えたあたり……少しコンビニで遅い夕食を頂いていたのが原因だ。
財布の紐が少し緩くなった気がするが、それでもアルバイトを始めたので懐も少しぐらいは良いのかもしれない。
街灯の明かりだけが道を照らす……田舎の都市。ベットタウンと言うべきここは住宅街が多く、夜になると辺りの殆んどが
暗闇に包まれるのがちょっとだけ問題だった。
コレのせいで、ルートによっては少し先も見えない場所も多い。普段はそう言う所を避けて家への帰り道を選んでいるんだが……
肩掛けバックをガサガサと揺らし、バイトの疲れと温泉ランドでのリラックスのせいか眠気が激しい。
ぼーっとしながら一歩ずつ足を踏み出していると……そこでぴたっと、足を止めた。
7820 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 22:34:50 ID:rUWqdx420
な、なんだ!?
7821 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 22:35:04 ID:6o5nP2VQ0
…悪い予感しかしねぇw
7822 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 22:35:11 ID:xsjTSa6A0
アヒャバババ、ホラー展開くるー?w
7823 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 22:35:56 ID:YMDnxywM0
あっ(察し)
7824 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 22:36:01 ID:ukRKtIUI0
ガクブル
7825 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 22:36:14 ID:Z395V3Qc0
ホラーゲーになったぞww
7831 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 22:42:52 ID:MCFsVkl.0
. / ヽ
. / '
. , , ',
i ゝ ̄ ''ー- !
{ {__ ヽ J }
. ', マj  ̄ノ /
ゝ ` ´ ∠ _
{ i ,ィ´::::::::::::::`ヽ
ゞ.、 _ ノ ィ/:::::::::::::::::::::::::::\
. `ヽ  ̄ ,.ィ≦/::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
` ー- イ:::::::::::,{:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
}:::::::::::, ト、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.,
j:,ィ彡:::::::::ヾ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
/:::::::::::::::::::::::::\:::,ィ":::::::::::::::::::::::,.ィ≦`ヽ
{:::::::::::::::::::::::::,.::ィ:´::::::::::::::::::::::::,.イ / ハ
!::::::::::::::,.:ィ.:´::::::::::::::::::::::::::::/ /´ i
|:::::,.ィ.:´:::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / |
|:::{::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| | |
}:ィ!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:| | |
!ハ::::::::::::::::::::::::::::::,.ィ´:::::! | |
/ ゝ.::::::::::::::::::::,.ィ´:::::::::::| | !
悪寒……ぞっと身の毛もよだつ、心臓をきゅっと握りしめられたような気分。まるで背中に氷塊を入れられた気分だ。
突然襲ってきたこれはなんなのか? 虫の知らせと言う奴か、それとも……
家の近くにあった公園から2区画ほど離れた場所まで来て足を止めた青年。ちょうど街灯の真下に居るので自分の周囲は
明るいが、それでも胸の不安を拭えれるほどでは無かった。
ひやりと額に汗が流れる。ぎっとりとした、嫌な汗だ。気付けば背中にもびっしょり汗をかいていた。一体何故なのか?
7844 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 22:53:50 ID:MCFsVkl.0
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"'''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''''' """"""
心臓の音がやけに大きく頭に中で鳴り響く。
生まれてこの方、確かに幽霊やらホラーなどの話を聞いて怖がったことはあったが……それでも最近はそんな事は無かった。
少なくても、お化けやらホラーの類いに限って怯えた事など、一度も無かった。
何度か深呼吸をすると、落ち着いて辺りを見回す。それと同時になんでこんなに怖がってるのか、焦る気持ちに冷静になるよう
言い聞かせながら考えた。
正面……街灯の無い道路は真っ暗だ。左は大きな住宅。右には曲がり角。背後には今自分が通ってきた道が延々と続くだけ。
なにも可笑しな所は無い……そうだ、昨日と同じで何もない
7858 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:01:52 ID:MCFsVkl.0
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____
´ ミ
/ . : : : : : : : : : : : : : : : : : .\
. : : : : : :/ : : : : : : : : : \: : : : : ヽ
/ :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : \ : : : :
:/^ : : : : .:| : : : : :|: : : : : : : : : .\ : : , 弟の帰りが遅いからずっとここで待ってた。
. |/ : : : :|: .:/| : : :/|.:| : : : | : : : : : : : :|
. //|: : |.:/.彡イ.: :小|\ : |: : .:|: : : : | もう少し遅かったらお前を探しに外へと出るところだった。
/イ /|:|:|メ、八|l: : :|| .斗七.:八: .:|:八
. 八小从| ゙ー八: .:| ^´ ,ノ ∨ :| : :トミ
/ |.:∧^≧==ァ \; ー==≦∨Ⅳ |
И|∧ んイΝ
小. ′ 厶^V
介 -- ..イ 人.:\
/:厶イ〕ト..__ <{.......≧.. \.:\
r<⌒¨¨「..........| 八........... |ー…=ミ
. ...............,ノ...........|\ _,/....../》 ....八...........ハ
i ..........{...{ ............∨^{/.......《/...../.....................}
|............∨{≦^⌒ア丈¨'ー…=ミ{ /............... 八
| ........../...........<イ√トミ〉................ /............./
|........./................//.|小.V..............././.............∧
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Ⅴ....∨............}....|..|..{'.............{ ..................,′
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いや、あった! 一つだけ、確かにあった!
昨日の会話を思い出した……しまった。他の言動の印象が強すぎてすっかり抜け落ちていたが……
そうだ。あいつは昨日、もう少し帰宅時間が遅かったら自分を探しに外へと出てくると言っていたのだ。
ただ単に、未成年が家に帰らず深夜、街を徘徊してるなら探しに外に出るのになんら問題は無いだろう。
しかし、あの二人にだけ限って……非常に嫌な予感がする。
確か、昨日は12時に家に帰ってきたのだ。となると、彼女のボーダーラインは12時となるだろう。
……先程見た時計は既に1時半を過ぎている、
7868 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:07:54 ID:MCFsVkl.0
. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
. /:. \
/: : : \
. / : : : ヽ
| : : : : ,.,,,,ノ⌒" '' ``⌒\,,, l
|: : : ::; ( ○ ) ( ○ ) .;:: | いや、待て……もう1時半だぞ?
|: : : : : ´"''" "''"´ l
,_ ヽ___ ( j ) u /__ 流石に1時間も探せば、普通諦めるよな……
/:: r' | r' ̄二ユ:`ー-‐'´`ー-‐'′ / : :: :: :`:、__
: : : :::| .| | / ) `) /: :.ヘ : :: :: :: :: :: :\__
: : |.ノ. ノ / ⌒ヽ_ _ , ´ |: : : :ヘ: :: :: : : : : : : : .ハ
: :: ::\ `ト、 /: :、 : : \: :: :: : .i i: :/: ::ヘ
: :: :: :l: `ー┬-、 |ii入 /|:: :: :\/: : : : {. レ /: :: : ヘ
: :┐|: :: :: :: :\) 7 ./iiii〈 |: :: :: :: :\: :: :: :V /: :: :: :: :}
: :イ .|__/ ,へ/⌒\ ./iiiiiiii} | : : : : : ::/: :: :: : V: :: :,イ: : :!
イノ: : / /: :: :\_  ̄\iiii} |: :: :: :: :/----: : .| /ノ: :: :|
いや、何所も可笑しくない……何所も可笑しくないのだ。なのに、なぜ自分の身体はこんなに震えているのだろうか?
赤の他人だろうに。なぜそんなに怯えるのか?
正直理由は分からない。いや、理由とか原因とか、そういう理知的な事をすっ飛ばした、感情的な嫌悪感と言うのか?
7874 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:12:10 ID:MCFsVkl.0
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| ~ . '| l-i_,. ..ll,___ll_,l l_ll_____ | |_ll ll
| ri .|/  ̄ ̄\ .ll l l | |  ̄ ̄ ̄ ̄ . ̄ ̄
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| l i::::::::) i \ ……
| ヽ`ー´ノ U \
ノ  ̄ |
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ソ´:::;;;;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\
___〉:/ |i \/___
/| ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::: |`ヽ,
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耳を澄ませる。すると、何処からか誰かの走る音の様なのが聞こえてきた。段々と近づいてきている。
7891 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:19:43 ID:MCFsVkl.0
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" `ヽ、
/ l| \
/ U .ヽ いや、待て……
,' l ヽ
l ____l ヽ-―‐tイ''"´ ',‐-、
,-''"| `′ `′ .〃 .lヽ .'.,
| l'´.', ≡≡/ ヽ≡≡彡 ,' ヽヽ_
/ | .'., ( .,、 ) / ./ ヽ、
/ \ ヽ、 ` ̄ ´ `  ̄´ / / _,,..-'
{ `''-‐"ヽ-..,,__ __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" / ∨
r┘ ',.  ̄ ̄ 〈 ̄\ ./イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ // ∨
./ ヽヽ .', ロ `ロ ヽ、 / .∨
/ 、__ ', _/ \| L__ ∨
駆ける靴音。テンポの速いその音がより一層、鼓動を早める。頭は暑いのに身体は凍ったように冷たい。
その瞬間、額に手を当ててどうするか決める事にした。慌てるな……慌てる必要は、まだ何もない筈だ。
下7 1、……下手な面倒をかける前に、自分から声を出してみる。
2、引き帰して走る。とにかく、回り道して家を目指そう。
3、落ち着いて、まだ様子を見る、
7892 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:19:50 ID:2eNIwuXo0
昼パート=幼馴染とキャッキャウフフ
放課後パート=バイト仲間とキャッキャウフフ
夜パート=サスペンスホラー
なんやこれ…
7898 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:20:35 ID:M77Wti/A0
1
7919 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:27:42 ID:MCFsVkl.0
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" `ヽ、
/ l| \
/ U .ヽ
,' l ヽ だ、大丈夫だ……平然とした態度で逝けば……
l ____l ヽ-―‐tイ''"´ ',‐-、
,-''"| `′ `′ .〃 .lヽ .'., なんか言われるかもしれないけど、とにかく無視していこう
| l'´.', ≡≡/ ヽ≡≡彡 ,' ヽヽ_
/ | .'., ( .,、 ) / ./ ヽ、
/ \ ヽ、 ` ̄ ´ `  ̄´ / / _,,..-'
{ `''-‐"ヽ-..,,__ __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" / ∨
r┘ ',.  ̄ ̄ 〈 ̄\ ./イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ // ∨
./ ヽヽ .', ロ `ロ ヽ、 / .∨
/ 、__ ', _/ \| L__ ∨
この胸を圧迫するような状況に耐え切れなくなった。この足音が誰のだか知らないが……もしかしたら深夜のマラソンをしている
赤の他人かも知れないし、そもそもバルクホルンと言う確証は何一つないのだ。
ならば、だ。とにかくこの付近に姉がいるとして、自分の位置を知らせればいいのだろう。思いっきり息を吸い込む。緊張からか
全然スムーズにできなかった。息が詰まりかけたりもしたが、とにかく深夜の住宅街なので声は抑え気味で……
「誰かー!」
透き通った深夜の街に、青年の声は大きく遠くまで響いた……
7920 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:28:42 ID:HqL6gCtA0
それを無視するなんてとんでもない!
7921 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:29:00 ID:F5yl9N1w0
待て、この状況で「誰かー!」はおかしいww 痴漢にあった女かおまえはwww
7922 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:29:19 ID:gX.jtDh.0
「態度で逝けば」www
覚悟完了してるじゃないですかwww
7923 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:29:21 ID:9KsZLtzQ0
気持ちはわかるがいきなり誰かに助けを求めるんじゃないw
7924 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:29:24 ID:4ZdOmHQ60
助けを求めているみたいだぞこれw
7935 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:31:47 ID:MCFsVkl.0
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,,-''" `ヽ、
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,' ヽ ?
l _ノ ヽ_ ',‐-、
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l l'´.', `¨¨/ ヽ¨¨´ .,' ヽヽ_
/ | .'., ( .,、 ) U / ./ ヽ、
/ \ ヽ、 ` ̄ ´ `  ̄´ / / _,,..-'
{ `''-‐"ヽ-..,,__ __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" / ∨
r┘ ',.  ̄ ̄ 〈 ̄\ ./イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ // ∨
./ ヽヽ .', ロ `ロ ヽ、 / .∨
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次の瞬間、何処からか聞こえてくる駆け音はぴたりと止んだ。
止んだ代わりに、どこからか無機質で重たい音が響いた。
7952 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:37:06 ID:MCFsVkl.0
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/
/
そして一拍遅れ、今度は先程より激しい駆け音が響く。猛烈な勢いで走っているのだろうか?
その音原が急速に、且つ確実に自分のいる方向へと近づいているという点を除けば、ある意味想像通りだ。
7970 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:46:15 ID:MCFsVkl.0
_ -─‐- .
. ´ U ` .
/ ':,
/ __ ノ ー‐ ',
./ -― ―-
/ ( ● ) ( ● ) i ……あ、あれ
, U / 、 、 |
', { 人 } } 向こう側から、人の影の様なのが……
ゝ ` ‐-‐ `ー ' /、
/\ .ィ  ̄}
/ \ ー- __ .。-< ∠i
/ \. / ‐' ´ .|
,.<ム、_ `ヘ | / /__>--イ`>-、
//////.: .: ̄〉 l./ ∠ィ´: : : : : :////////\
///////: : : : : : :i ./ /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
i//////.: : : : : : :{ { / : : : : : : : : : /////////////〉
l/////.: : : : : : : :| | .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
. ,'////.: : : : : : : : :| | i : : : : : : : : : : {//,'////////;〉
////,'.: : : : : : : : : :| | | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:| | |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : | | | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :| } |: : : : : : : : : : : : :{/////////////∧
自分が進んでいた正面方向から、人の影の様なのが此方に近づいてくるのが分かった。暗くて此方からだと影が蠢いている
ようにしか見えないが、自分は街灯の真下に居るので相手からはよく見えるだろう。
目を細め、視界を闇に慣らそうと努力しつつ正面方向へと目を凝らす。
……段々とだが、此方に向かってくる人影が鮮明になってきた。光源があるのと、視力が良いのが手助けとなる。
7981 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:54:31 ID:MCFsVkl.0
´::::::::::::::::::::::::::::::::::r‐── 、
/⌒::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vハ \
/ /::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ
. / /:::/:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ \
/ /:::/:::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::. ヽ
. / /:::/:::::::::::::イ:::|:::::::::::i:::ト:::::::::::::ヽ:::::::::::::::ヽ } あ、良かった…… >
/ ::::/::::::::::::/ !::::{:::::::::::|:::|ヽ:::::\:::\:::::::::::::ゝ '
. / |:|:{::::::::::斗-|:::ハ::::::::::|:::!-‐\:::ヽ:::::\::::::::ヽ /
/ /}:{ヘ::::::::::::| j/ ヽ::::::!i::| \ト:::::::::ヽ::::iハ /
{__ノ ハ:::\::::::|ィ芹芋トV::|j/ f芹芋弐アヽ:::ト::}j∧ {
ノ V::ト::ヽ小弋少 Ⅵ ヒzンノ iト/^ }::::/ー'
Ⅵ∧::ヘ ヾ ' /:::/
ヾ ヽ八 ` イー':/
{≧:.. r ァ イ=-≦三}
´ア::个:.. イ/{ll!⌒ヽ
/:::::::∧_/≧=-< !トヒハ:::::::::\
/::::::::::/-=ヘ! >‐<´ ̄/ヽ!:::::::::::::ヽ
,,ィ´ ̄(ア'´ { |/ i! ヽ/ ヘ:::::::::::::.
/ {´ ̄/ |/ イ 「T} i(_)> 、:::}
/ | 厶 {'´ ヒj」 ト:::::::::::::>、
. / !/ ⌒⌒ア^イアト'⌒⌒ヽ }  ̄ ̄У }
/ / <::厶{ヘ:::\ ⌒⌒く / |
. / / /::// |::|\_/ ハ. / |
/ {::..... /::/ {::::|::| ..:::}/ |
. / ...:::::,::::::::::::::::::::/::/::::|::::|::|::::::::::::................:::::::::}' |
/ :::::::∧:::::::::::::::::{ハj| o|::::|ハ!:::::::::::::::::::::::::::::::::/::. |
. / ::::::::::::ゝ:__:::-─::}=:}:::::ゝ:::::::::::::::::::::::::::::イ|::::. |
.. / :::::::::::::}/::::::::: | {:::::::::::`ー──:::´:://!:::. |
{ /´ ̄ ̄} |o| ::::://. |::::. |
|::::::..  ̄ ̄\ | | イ/. !:::: |
. V::::::::.. >=-<⌒}ト /::::{:{ |:::: |
向こうから走ってきたのは、やはりというべきか。ぼんやりとした輪郭が浮き上がり、そこから出てきたのはバルクホルンだった。
フード付きのロングコートを着て、何とも言えない笑顔で此方へと走って来ている。なるほど、何所も可笑しくない。
7993 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/12(木) 23:59:09 ID:MCFsVkl.0
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/l|l|l|l|l|ll l
/l|l|l|l|l|l|ll ..,′
/l|l|l|l|l|l|l|l ../
/l|l|l|l|l|l|l|l|ll ./ ヒッ…… >
/l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ../
/l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ../
/l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l ../
/l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l|l .../
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/`ヽ,l|l|l|l|l|l|l|l|l| .../
/゛ヽ/ \l|l|l|l|l|l| ../
/ / \l|l| .../
/ / \ ../
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⌒.、/
人 .ノ
その右手に、刃渡り15㎝ほどある出刃包丁が握られている、という点を除けば何も、何所も可笑しくは無かったのに。
目の前から、猛烈な速度で包丁を握りしめた姉が笑顔で走り寄ってくる。
次の瞬間、青年は絶叫を上げながら鞄を捨てて、とにかく全力で後ろへと向かって走り出した。
7994 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:59:13 ID:9KsZLtzQ0
(やる夫よ、フォースを信じるのだ……)
7995 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:59:46 ID:6gK5Tp0A0
お料理タイムはじまた
7996 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:59:46 ID:aAefhaQk0
上和えエアエア絵アレあああああああああああああああああああああああああああああああああ
7997 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:59:49 ID:CULNA1Zo0
別に弟が心配な姉がちょっと暴走してるだけだから
思春期にはちから加減がわからないとかよくあるよくある
7998 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/12(木) 23:59:50 ID:jH8ZmMdQ0
(白目)
8021 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:04:30 ID:xCuxbmiA0
|l!
|l!1!|!l 1!
|l!1!|!l !1!|
|l!1!|!l |l!1!|!l|!l! |
|l!1!|!l |l!1! > 一 … ー < |l!1!
|l!1!|!l >´ ` < |l!1!|!l
|l!1!|!l. / \ |l!1!|!l |
|l!1!|!l / \、 U ,;'/ \ |l!1!|!l |
|l!1!|!l. / ヾミ,、 /;"==、、 ヽ. |l!1!|!l |!
|l!1!|!l / ,,===、、ミ彡〉 iヾ彡〃 ,-‐ 、ヾヽ |l!1!|!l |! まじかよまじかよクソッ!
|l!1!|!l 〃 ,-‐ 、ヾ { ・ } }l} ', |l!1!|!l |!
|l!1!|!l ,' {{ { ・ } u ゝ - ' |l!1!|!l |!,
|l!1!|!l ゞ ゝ - ' ヽミ二≠"" l|l|l ',. .|l!1!|!l |!i
|l!1!|!l. ,' . l|l =≠彡"´. \. l|l |l!1!|!l |!l
|l!1!|!l | . l|l. / \ l |l!1!|!l |!l
|l!1!|!l | l l|l| ./ } }. .|l!1!|!l |!l
|l!1!|!l |... { J { i ノ し / |l!1!|!l |!|.i
|l!1!|!l |!. ヽ ゝ、__ノ ̄´` ̄ ̄〉'´ / |l!i. |l!1!|!l |!|.|
|l!1!|!l |! .ゝ } / / |l!1|.....|l!1!|!l |!|l|
|l!1!|!l |!, > 、 し ゝ-──-' ., < ,> |l!1!‐- 、,,!|!l |!|l|
|l!1!|!l |!i i. 〉 |!l! ." ̄ ゙̄ / 〈/゙} /.:::::::|l!1:::::::::.ハ . !l |!|l|
|l!1!|!l |!l l . // |!l! ./ /:::::〈_/::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧.l |!|l|
|l!1!|!l |!l /::::/ \ / /:::::::::::〃::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',l |!|l|
|l!1!|!l |!l /:::::::/ ヽ ." /::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ |!|l|
身の危険を感じて脳内のリミッターがぶっ壊れたのか。今この時だけは、青年は姉より走る速度では勝っていた。
相手に攻撃する気があるのかどうかわからないが……とにかく笑顔で包丁と言うのが青年の危険な琴線に思いっきり触れた。
全力で腕を振り、とにかくがむしゃらに走り続ける。なんか後ろから叫び声がしたが、とにかく足を止めたら殺されるかと思っているので
走るのは止めない、
8042 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:12:26 ID:xCuxbmiA0
し, ,,ィ´ ヾ、、
く / ==== Y⌒ヽ
> 〃゙〉〉 三≡≡三三 丶 \、
も 〈 r" ノ〈 彡彡==ミミミ l.i :ゞヽ
l| ^ 〃 トミ __八 〈 ヽ うわぁあっ!? >
ら l| iil|〃 ==≡彡 》三《 ヾ≡ ) r、( ヾ ..ヽ
i| ili〃゙゙゙ミ ___ノ ヾゝ ≡== 丿ゝ ミ .゙i
っ .i| `ー-‐='''゙゙゙```《=≡=ゝ,,,__,,..___,.. ミ.|
| ,,zr=、ゞ≡三三三≡ 二.ミ、 ̄ 川| あっ、いでぇっ!
た | ≪" (:i:i:i) ヾ, ,,;彡三ミ≡_/',ィ;:;:ヽ\、,_ 彡.|
.| `ヾ==≡"''彡彡ミミ〈 ¬、 ゞ゙シ,〃"´〃 |
ぜ r、 | 彡彡〉 〈ミミ ` ̄ 〃 .|
i|《ヽY 彡〃〃 ilミミミ !、
!! i 〉 i| 》"〃≡ ヾ《゙` レ'
il ハ ミヾ 〈 ,.ヘ . r:、,j|, /´^//
!| rノi ヾ. ゙ `≡´ `" ゝv//
〃《゙゙i !i ヽ_ / 〃〃ノ^ r'
へヘ∧/\/ ヾ、ゝl il ゝ丁 ̄‐=‐---===ィイ〃 〃 ハ .|
ヽ v ヾ Y、v'^^ー^ー'`ー-、/v/ / 〃 /ミ》 .ノ
Lo》 ヾヾ i :i::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / 〃 y/ r'
|i:::i i |::::::::::::::::::::::::::::::::/〃 〃 /oン´
||i::::i ! |:::::::::::::::::::::::::::::/〃 // /:,''!
|lli:l:i:i .i |::::::::::::::::::::::::::/〃 / /::,':::i
||!ハ:|li i ヾヘ--、_,vハy'./ / 〃'i
_____ !|! ヾ li `ー==-ノ / /;〃/ ' |
| ___ . | ゙ヾ ミ 三 シ ./彡 |
l | au | | ゞ、 ミ ≡ ≡ ./彡 |
l | ̄ ̄~.| | ゞ ./彡 |
l l____| | ヘ、 ===== / |
公園のあった二区画前まで全力で走っていると、少し後ろを向いて確かめてみる……何時の間にか姉の姿は見えなくなっていた。
ほっと安心したところで速度を落そうとして、公園の中から出てきたスキンヘッドハゲ面した誰かと思いっきり正面衝突してしまい倒れて
しまう。身長の差で、鼻っ面がドデカイおでこにあたりツーンとした痛みが頭の中を駆け巡る。
スキンヘッドも痛かったのか、盛大な叫び声を上げると同時に、公園の中からぞろぞろと御仲間と思わしき集団がやってきた。
8054 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:16:53 ID:xCuxbmiA0
/ / / / / / / /ヽ
/⌒ 'ー‐┴┴ </ハ
厶_ヘ , へ /::\_!
l〈o ヘ /ィ⌒o} ヾ::::::|
rll「「「/ ( `「「「「 }::::/ あー、ケンちゃん!
/ ! (r;__、ハ じ⌒l
ヽ| r─、ヽ , 刀} 大丈夫かよ、つぅかふざけんなよてめー!
、 「 ̄ | i 广_ン
ヽ. |∠´| | /´{{}_
_ヽ{ニニン / _}: :ト、.,_
、 , r‐'''"´::::ハ二´_/ /: : : l::::::::`'' ー- 、.,_
\ /:::|::::::::::/: :∧ /: : : : : :l:::::::::::::::::::/':::ヽ
\ ヽ::::|:::::∠:_:_: : : } /: :_:_:_:_:_:_l::::::::::::/':::::::::::::i
\ >、 l:::|::::|:::::::::::`ト、:!。 。レ'´: :/::::::::::::::::/':::::::::::::::::/
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\/ / / く ヾ::::l:::::::::::::|: :| /: /:::::::::/'::::::::::::::::::::::::::l
/ ' /´l, -───-k¬─- 〈: :| /: :/::::::::/:::/:::::::::::::::::::::::::::l
`┐ / |: :.|::::::::::::::\/: :./::::::::/:::/:::::::::::::::::::::::::::::!
\ ,.......、 rミミゝi彡ゞ r≡i,
i rミヽ 〈彡彡Vミミミ/yヾ彡,ヽ /ミ;ミ'l
l 〃三,;',;>彡彡ミミ〈/ミミ川川Yミミソ、 ___
l〈災災災彡ミ;',ミヽ彡彡ミ/ミ;ミミr⌒ミミ/'r≡、/ ヽ
l(彡ヾ彡ヾ彡ー',;彡|ミ/ミミ;/,;ミミ',;/ミミ/ミミ入! i
ね き ” i!彡ゞ;彡;《彡彡,;三/'ミミ;/,ミミ/ミミ_/ミミく
| た ワ |l災ヾ彡,彡,;彡ミ'≡/≡/ミミト,ミyミミミ/_ン
の ん ビ il災ヾ彡,;'彡;彡ミ≡三≡三≡ミ/災災災災
か じ 〟 .i;,災災lヾ'彡i'i,iヾ彡ミ彡ミ彡ミミミへミ〃
ゃ 入 l へi.:.:.i l.:::i あー、どうすんだよおめー
あ” れ l .i.:.:.:l 三 三 ,ノ.:.i .
“ に l !.:.:.:ゝ 三三≡≡≡≡三三 く.:.:.:l ケンちゃんの鼻折れちまってるかもしれねぇぞ
!? l ,r┤.:/C =三ミミ li::il 〃彡三≡ Y`'ヽ
l ~^.i.:/〃ー‐-- 、,_ ゙||liill||'"_,. --‐ー'ヾ 〈 |
| .| ヾ ==・-‐〃彡ミゞー-・== 〃 リ〈
l lミ ''''"゙´ `"゙''''' 〃l ノ
l くi 〃"´ `゙''ヾ ,.;イ
/ l ミミ 川 ,|トi、 〃 !i
/ . ,;lヾヾヾ,,. ゞへ≡へ'゙ 〃 〃/^i
/ ,, ;:゙,;| ヘ "ヾ o彡ミ彡ミo 〃〃 ,./ l;,、
,,..;,ゞ''´,゙;;i ヘ ;';` .入___ソゞ 〃 . / |;'ヾ;;,、 このクサレ野郎が
ゞ"゙" r'",;';゙ l ヘ oミ≡≡彡o〃 / .i;';`ー-゙;゙,ミ
/ ,;゙;゙ i;;、 "; O / il,;,; `丶、
-‐;;';';'´ ゙;,; !;、 丶、 =≡= / liヾ;,;
8064 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:21:31 ID:xCuxbmiA0
〃〃// ./////彡彡彡二二二二ミ、\
. 〃〃〃,/ ///´..::::::::... 彡彡二二二二二≧ミ、ヽ.
( |!l ||l ||〃/'/ ..::::: .:::::.彡二二二二二二ミ≧、ヾヘ
. Xヾ从从リ'´ .:::::.... ̄二二二二ミミミミ、\\ おい、おいコラてめー。
ー/‐一}´ ..: /.:: ..:::.. 二二二ミミ≧、ヽ.\ヾY
/ ! .:::! / ..::::  ̄二ミミメ /-\\\! なにそのまま逃げようとしてんだよオラ!
. {__ | ::::| ,.イ _,..::::: ミミ/ /ー' V ヘ.ハ
| ::| _//ィfテ´/.:::::: .:::: }ミ、}⌒ } ハハ. i∧
|--、__{ ::`テ´:.'´ ̄.::: ..::::: }f` 廴. //!l|l | ト、| ちょっとこっち来て面貸せや!
\rtテyー'′` ̄ ̄ .:::::::: __ノ:::!l|l | |.∧
ド=7 .::|ハ:::::::::l|八|lハヾミ=-
| /::. -、 |: |l::::::ノ!l lリヘヘ\\
∨ \ j :!::::::::リ ! {ヾ、\ バカ! 大きな声出すな! >
{ --- f フ/ ,' ::::/: j \. /
`Y二´ -―――- 、 /: /:::/ /
\__/´ ̄二ニテ´ /:: .:::::::... /
}ー‐'´ _,∠ニ彡 ,.:':::::. .:::::::/ .::
`ー≦彡´ ̄ __、/.::::: / .::: /
\从、、、、ミXメ、::::::::: / ..::::: /
从从ミミミ彡ベ:::::::: / .:::: /
倒れ込んだままとにかく逃げようとして、そのまま6人ぐらいのガタイの良い男達に捕まってしまう。それに加え、こいつ等深夜
だというのに大きな声を上げて青年を威嚇しているのだからもうたちが悪いどころの話では無い。
こっちは包丁さんから逃げているのに……いいから離してくれと言ったが、仲間が倒れた事により頭に血が上っているのか
一向に話を聞こうとしない、
8069 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:26:00 ID:xCuxbmiA0
し, ,,ィ´ ヾ、、
く / ==== Y⌒ヽ
> 〃゙〉〉 三≡≡三三 丶 \、
も 〈 r" ノ〈 彡彡==ミミミ l.i :ゞヽ
l| ^ 〃 トミ __八 〈 ヽ
ら l| iil|〃 ==≡彡 》三《 ヾ≡ ) r、( ヾ ..ヽ
i| ili〃゙゙゙ミ ___ノ ヾゝ ≡== 丿ゝ ミ .゙ てめぇふざけんじゃんねぇぞおいコラ!
っ .i| `ー-‐='''゙゙゙```《=≡=ゝ,,,__,,..___,.. ミ
| ,,zr=、ゞ≡三三三≡ 二.ミ、 ̄ 川 土下座して詫びろよコラァ!
た | ≪" (:i:i:i) ヾ, ,,;彡三ミ≡_/',ィ;:;:ヽ\、,_ 彡.|
.| `ヾ==≡"''彡彡ミミ〈 ¬、 ゞ゙シ,〃"´〃 |
ぜ r、 | 彡彡〉 〈ミミ ` ̄ 〃 .|
i|《ヽY 彡〃〃 ilミミミ !、
!! i 〉 i| 》"〃≡ ヾ《゙` レ'`〉〉
il ハ ミヾ 〈 ,.ヘ . r:、,j|, /´^//
!| rノi ヾ. ゙ `≡´ `" ゝv//
〃《゙゙i !i ヽ_ / 〃〃ノ^ r'
へヘ∧/\/ ヾ、ゝl il ゝ丁 ̄‐=‐---===ィイ〃 〃 ハ .|
ヽ v ヾ Y、v'^^ー^ー'`ー-、/v/ / 〃 /ミ》 .ノ
Lo》 ヾヾ i :i::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ / 〃 y/ r'
|i:::i i |::::::::::::::::::::::::::::::::/〃 〃 /oン´
||i::::i ! |:::::::::::::::::::::::::::::/〃 // /:,''!
|lli:l:i:i .i |::::::::::::::::::::::::::/〃 / /::,':::i
||!ハ:|li i ヾヘ--、_,vハy'./ / 〃'i
_____ !|! ヾ li `ー==-ノ / /;〃/ ' |
| ___ . | ゙ヾ ミ 三 シ ./彡 |
l | au | | ゞ、 ミ ≡ ≡ ./彡 |
l | ̄ ̄~.| | ゞ ./彡 |
l l____| | ヘ、 ===== / |
__
_..-''''゙゙゙´ ゙゙゙゙'''ー,,、
./ U \
, ' ___ __ .ヽ あーもうダメだ、終わった。
./ ( ● .) ( ● ) '.,
/ u .  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ '., ばれた、絶対追いついてるよ……
. .,' .l
l U. ( 人 .) .l
.'., `.┬‐ ´ ` ┬ ´ .,'
. ' ,  ̄ ̄ ̄ ̄ /
ゝ、 /
| ̄ ̄ ̄ ̄l .-┬'''"´|
/\ /' , ̄\ .| /::|-.、
/ ヽ:::::' , \ / ゝ::::|. ヽ
. /. |::::::::l__` y '__|:::::| ',
/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| l
|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |
. |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| .|
8073 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:29:12 ID:xCuxbmiA0
l二二二l __冂_ / //l| l|| |l| |l|! ||l ∥∥∥ ||l l|| ||l ||l
j |〈ノ ニl lニ′ // /.l|l l 〃/|l//v//ノ / || ∥ ||| l|i l|| |||
ノノ  ̄Ll ̄ / l||∨v'/|/ / /!// ///イ/ヘ /./イ .l|| |||
/l||`、 〉Y | | l / レ' /´//〃/i//_ノ///Z
l二二二l r┐_ / l||| `、.| .| |、.|j |y'// /// / / / へ < ̄
j |〈ノ l二. n ./ 〈ll .|||l ̄ヽi v!、_Y j ||/ レ´|/´/ / く_< ̄ ̄ヽ∠
ノノ L|`´ `> '⌒〉"``"゙゙ゞ≡==,z__/_/_/ /ヽ ヽ \
/ || / ;' 〃 〃 ノ ゙'i=zyニ二∠ ヽ. ヽ⌒ヽ たっ、助けて……
l二二二l l二二二l \ || ,/ _,.、 !l| 《 ノ ,/;.;.;;.;.;.ミ\ \ ヽ
j |〈ノ j |〈ノ \|| Y´ _::ヽミ /^丶、 U ./;.;.;.;.;.;.;.;..} \ ゝヽヘ
ノノ ノノ 「 ̄ ̄|| ̄ K´・_,>:: .:::._,.=-、`丶, ヽ;.;.;.;.;.;.;.;.ヽ\ ヽ ゝ丶
「|「| l |i il| / ミ ̄:ノ 、\. ・ \ `!:::::`、;.;.;.;.;.;.;.;丶.、丶j \
|.||.| へ | ll ll|. | / U ゙`=彡〃:::.:: i;.;.;.;.;.;.;.;.`、 l .ト、ヽ
ロ ロ /||l| |\ | ||l l|| l _,.ゝ:::. -、 :: : .ノ;.;.;.;.;.;;.;.;.;.;',. ll .
/| /  ̄ヽ ||l\| ||| |||. | {´___ :: ∠.;.;.;.;〃⌒i;.;.;.jl レ′
/:l|| | ./: : : : : :丶、___!||, -‐―| |、_  ̄ ー‐‐‐‐〃 .:: :. /ミ! |;.;,.|| |
/: : :|:|::|/: : : : : : : : : : : : : : : :,". | lヽ〉  ̄`^レへ/ U ..:::.: : 〉}ノ丿;.;,/从 ..
: : : : ::|l : : : : : : : : :| : : : : : ::,." | l:::::::::::::::::::::::::::/ .::: .: :. ノ /;.;./. /ヽ
: : : : : : : : : ill|: : : :l|: : : : : ,." |. |:::__:::へ,.へ/ ...::.: :. : }{__ /;.;.;.;ノl / ヽ\
: : : : : : : : il|: : : ll|: : : ,." | 「/ / / ..::.: . / .::: \;.イ ll |
: :l| : : : : : : : l|: : : ll| :,." | | ´ / ...::..: / ..;:. ´| |l |
: :l|l : : : : : : : |: : : il|" | ゝニニ彡 .::.: :. /.;::: .:.::;::: ,゙;l |l |
: l l|| : : : : : : : : : : ゙;、 | .:::.. _,.-´ ;;.::: :.:: ,,",'ll |
: l:l |l : : : : : : : : : : ::゙;、 ヽ _, -‐´:.: ..;:::' .:.:: ,.",',','|l
l l:| ll: : : : : : : : : : : : : ":、 `丶 ___,、ィ ´.:.:.. :.: .:::: :::,;.;",',',',',',|l
: l: :| | : : : : : : : : :| : : : : : :゙;、 ハ .::.::.:.;.: .: .:: .,.;",',',',',',',','.'|l
: : : :l l : : : : : : : : l|: : : : : : : : :ヾ、 |,',',',゙;、 ::.: 、;",',',',',',',',',',',' /|!
ヽ:、 :l :| : : : : : : : il|: : : :_:_:._:._:._:_:.≫ |;,',',',',',',ゞ、, .,., ',',',',',',',',',',',',',',','// l!
l |||\:l |: : : : : : : : : ミ゙ |,',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',',','','// |!
次の瞬間、悲鳴が聞こえた。つい数分前に自分が上げた様な、まるで目の前から恐怖が迫ってくるような、絞り出すような悲鳴だ。
その場の全員が恐る恐る、その悲鳴をあげた不良の方を向いた。そして絶句する羽目になる。
8086 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:37:07 ID:xCuxbmiA0
/ . : / : : : : : : / : : / : :/ }:ハミ. . ヽ. .ヽ. . \:ハ
′: :〃 .′/ }: / : ノ ::. :i \:‘,: ∨: : 、:ヽ.}
′ ./ . . : : : /: :/ レ: /: : ::: :i \'; : i::.. : :ヽ: :ヽ
i .:/. . : : : : : : :/: :/ /:イ i : : : .:.i | __‘,l:.:.:.. : ‘:ヽ‘,
{ :/ /: ′: : : :/′ム__イ |li : : .:.:.}七¨ ̄ ̄丁i≧::.ミ: Vト:‘,
V: /: :i : : : : :斗:七¨  ̄ } }i : .::::/1|_zz‐___ } }\::::..ヽ:∨ハ おい、こいつの喉首掻っ切られたくなければ
/: /: ::イ: :/孑 l:/_z≦二 |ハ| : ::/ }:!´孑厂ミiミy ‘,:..‘:N }
.′': :/::| : : : / ,ァチzヲ爪`ヾノ } .:/ ノノ' {:.::::::│ }ト ∧::. :i } いますぐその男を離して、どこかへ消え失せろ。
}/ !:∧: ! : : / 〃 {:.:::::::│ j:/ 乂__ソ ノ' んヘ::. l
′|:′〉l: : :′ヘ 乂__,ヅ /′ .'ノノ ∧|
|! { f!: ∧ ヽヽ ム ノ , | さもないと全員こいつと同じ目に遭わせるぞ
八 |: {ハ丶 ヽヽ ' 瓜イ {,
`i: トミ‐丶 , 人=__ノ
∧{ 下:ヽ ー ´ /:ノ:入
「 ̄:≧ミ介 . ..イフ下::..ヽ:\
└≦//..:小:::::{> .. ∠ { \:ハ:::::..\{
// .:.:: | ∨´ r} ` 一 ´ ,レVヽ ‘,:::..:..ヽ
{:'.:.:.::::::| ,ィフ\ / ∨ \ ヽ::::::..:‘,
あぁ、なるほど……フード付きのロングコートはこのためのなのか。
目の前で、チンピラの一人を羽交い絞めにし、その喉首にぴったり刃が張り付いた出刃包丁が怪しく輝く。
フードを深くかぶっており、加えて深夜の視界不良と言う中、鼻から上が隠れているせいで口元しか見えないのだが……
その口元がにっこりと三日月状に弧を描いている、あぁ間違いない。これは殺る気だ
8087 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 00:37:34 ID:wBSJ/1so0
あかん
8088 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 00:37:36 ID:zg1uODTc0
暗殺者かwww
8090 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 00:37:56 ID:XoYC.EYc0
いい感じに目が濁ってますねw
8091 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 00:38:01 ID:uzCXHUbE0
ちょwwwwww
8092 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 00:38:25 ID:X3lvEI820
アサシンだ、こいつアサシンだ!!www
8101 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:41:06 ID:xCuxbmiA0
/ミハ | | | | ||||| | | | | |ノム
{ミミハ| | | | ||||| | | | l/彡ム
/ミミミ》x、:| | ||||| | | ,x《彡彡ハ
{ミミミf ` ー┴┴┴┴一 ´ ⌒};彡{ヽ
fミミツ u ノィ彡}
_ノイミf - 、 ,. - }:イハ あっ、東ぁー!
`ハミ:| :. \ }: :{ / .: |:i|fコ
| {ミ:! ヾーo‐:、 `'《 》'´ ,r‐o‐'/ |:リ } だ、大丈夫かー!
__人ヾi `ニ彡 | | ミニ´ !f_ノ、_
ノ{}ハ /| |ヽ !}从
ー=彡lニコハ ヽi__jノ ,'ニコド==- バチッ! >
__ノ| |/:ハ ハ\ __ー__ /ハ ,ハ| |从\
/V: :| '. { {` ー-----‐ '´} } / |V \
,.イ: : : : : :| i::\\ー-------‐//:! |: : : : i\
_, . : ´ :|: : : : : | ヽ:. \`ニニニニニ´/ .::/ |: : : : | : :` ー- . _
_,. -‐ ´: : : : : : / : : : : : : 、 ::.. ` ー―一 ´ ..:: / : : : : :, : : : : : : : :` ー-
.,. -‐: :´: : : : : : : : : : : /: : : : : : : : : \ ::.. ..:: /: : : : : : : :、: : : : : : : : : : : : :` : . 、
/ / / / / / / /ヽ
/⌒ 'ー‐┴┴ </ハ
厶_ヘ , へ /::\_!
l〈o ヘ /ィ⌒o} ヾ::::::|
rll「「「/ ( `「「「「 }::::/ う、うわぁぁあ……助けて……
/ ! (r;__、ハ じ⌒l
ヽ| r─、ヽ , 刀}
、 「 ̄ | i 广_ン
ヽ. |∠´| | /´{{}_
_ヽ{ニニン / _}: :ト、.,_
、 , r‐'''"´::::ハ二´_/ /: : : l::::::::`'' ー- 、.,_
\ /:::|::::::::::/: :∧ /: : : : : :l:::::::::::::::::::/':::ヽ
\ ヽ::::|:::::∠:_:_: : : } /: :_:_:_:_:_:_l::::::::::::/':::::::::::::i
\ >、 l:::|::::|:::::::::::`ト、:!。 。レ'´: :/::::::::::::::::/':::::::::::::::::/
\/:::/ ̄ >、-、 l:|:::::!:::::::::::::|: :| ゚゚’ |: : /:::::::::::::/':::::::::::::::::::|/
\/ / / く ヾ::::l:::::::::::::|: :| /: /:::::::::/'::::::::::::::::::::::::::l
/ ' /´l, -───-k¬─- 〈: :| /: :/::::::::/:::/:::::::::::::::::::::::::::l
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8117 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:47:41 ID:xCuxbmiA0
| _ - 、 丶
| -‐‐y-―  ̄ 、 `ー、 \
|_ -  ̄ | / { } | 、ヽ / 、 ヽ
| | ー― 'ヽ`_´/ ノ l ヽ./ / | .ヘ
|..............:::::::::::::::::!_>、 \ /___}/ /' ,i | ハ
|:::::::::::::::::::::::::::::::l | /`l>- _ - (/つ / ! l | .: | l
|::::::O::::::::::::::::::::::l、|/. / _ |::::: | /_ |/ | | , .:| | l
|::::::::::::::::::::::::::::::__//! 〃、.| |/ |`丶、 V , .:::} , イ / } ほら、感電死したくないなら早く手を離せよ
|:::::::::::::::::: ― /' | { ´ ∧ l |Τアぅミ、丶ヽ } :/ /' /イ ヘ
| ̄ ̄ ̄ ′ヽ(′l l | 込ノ ヽ y ナ  ̄リ T丶 /| ハ じゃないと全員一人ずつ丁寧に潰すぞ
| ′ `l : l l:| //ァ=ミ/_ | .: /イ |、ヽ
| ′ .::| :::..从\ ヽ 込ノ ア^,イ/: / |:| \_
|/ ヽ , ―r、 ′ .:::| :::::::..ヾ ーゝ ´イノイ':: / || ほーら、10、9………
|:. :. Y ヽ ヽ_′ .:::イ ::::::::::\ 丶、 〉 〃リ /イ. リ
|::::.. ::::.. V ヽ` <:::∧{`ーミ:::> ` ー /: |
|::::::..:::::::. :.  ̄ || ハヽ \ \ _ -イ::: |
|:::::::::::::::::.. ::.. || ∧ \ ソ ー、:´::: |: .:: ′
|:::::::::::::::::::.. :::::... || \ /〈∨ /|::: !/イ /ノ
|:::::::::::::::::::::.. ::::::::::::.... === ミ\ \ |-|、 |ミ、'イ< ハ'
|\:::::::::::::::::::..:::::::::::::::::::::: ≫'' \. | .|∧| ㍉≧-, ヘ
あぁ、その特徴的な声色とフードから覗かせる髪型は……あなたも居たんですね。
後ろで挟むようにスタンガンを右目に押し当てているフードを被った人間。一瞬、示威行為なのかスタンガンがら青白い電流が
激しい音と共に公園を明るく照らした。
不良たちが怯えている。前門の包丁さん、後門のスタンガン。仲間がひとりずつ人質に取られている点も見れば状況は最高だ。
8150 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 00:57:01 ID:xCuxbmiA0
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" `ヽ、
/ \
/ ヽ
,' ヽ
l _ノ ヽ_ ',‐-、 あ、逃げた……
,-''"| ーt:::テ≧ ≦r::テー lヽ .'.,
l l'´.', `¨¨/ ヽ¨¨´ .,' ヽヽ_
/ | .'., ( .,、 ) U / ./ ヽ、
/ \ ヽ、 ` ̄ ´ `  ̄´ / / _,,..-'
{ `''-‐"ヽ-..,,__ __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" / ∨
r┘ ',.  ̄ ̄ 〈 ̄\ ./イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ // ∨
./ ヽヽ .', ロ `ロ ヽ、 / .∨
/ 、__ ', _/ \| L__ ∨
さて、仲間を人質に取られなにか一悶着あるのかと思えば……不良たちは有無を言わさず糸の子を散らすように公園から逃げ出した。
仲間に見捨てられた二人も遅れて解放され、すぐさま公園から逃げ始めた。不甲斐無いが、その気持ちは分からくもない。
取り残された青年と、フードの二人組。隙を見て逃げれないか考えたが、既に腰が抜けており走れない。
8158 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 01:00:46 ID:xCuxbmiA0
´::::::::::::::::::::::::::::::::::r‐── 、
/⌒::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Vハ \
/ /::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ ヽ
. / /:::/:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ \
/ /:::/:::::::::::::::::/:::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::. ヽ
. / /:::/:::::::::::::イ:::|:::::::::::i:::ト:::::::::::::ヽ:::::::::::::::ヽ } ……とりあえず、これでひと段落か?
/ ::::/::::::::::::/ !::::{:::::::::::|:::|ヽ:::::\:::\:::::::::::::ゝ '
. / |:|:{::::::::::斗-|:::ハ::::::::::|:::!-‐\:::ヽ:::::\::::::::ヽ / 怪我は無いか、ん? ほら、ちょっと診せて見ろ
/ /}:{ヘ::::::::::::| j/ ヽ::::::!i::| \ト:::::::::ヽ::::iハ /
{__ノ ハ:::\::::::|ィ芹芋トV::|j/ f芹芋弐アヽ:::ト::}j∧ {
ノ V::ト::ヽ小弋少 Ⅵ ヒzンノ iト/^ }::::/ー'
Ⅵ∧::ヘ ヾ ' /:::/
ヾ ヽ八 ` イー':/
{≧:.. r ァ イ=-≦三} あ、いや……本当に大丈夫なんで…… >
´ア::个:.. イ/{ll!⌒ヽ
/:::::::∧_/≧=-< !トヒハ:::::::::\
/::::::::::/-=ヘ! >‐<´ ̄/ヽ!:::::::::::::ヽ
,,ィ´ ̄(ア'´ { |/ i! ヽ/ ヘ:::::::::::::.
/ {´ ̄/ |/ イ 「T} i(_)> 、:::}
/ | 厶 {'´ ヒj」 ト:::::::::::::>、
. / !/ ⌒⌒ア^イアト'⌒⌒ヽ }  ̄ ̄У }
/ / <::厶{ヘ:::\ ⌒⌒く / |
. / / /::// |::|\_/ ハ. / |
/ {::..... /::/ {::::|::| ..:::}/ |
. / ...:::::,::::::::::::::::::::/::/::::|::::|::|::::::::::::................:::::::::}' |
/ :::::::∧:::::::::::::::::{ハj| o|::::|ハ!:::::::::::::::::::::::::::::::::/::. |
. / ::::::::::::ゝ:__:::-─::}=:}:::::ゝ:::::::::::::::::::::::::::::イ|::::. |
.. / :::::::::::::}/::::::::: | {:::::::::::`ー──:::´:://!:::. |
{ /´ ̄ ̄} |o| ::::://. |::::. |
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. V::::::::.. >=-<⌒}ト /::::{:{ |:::: |
8161 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 01:05:08 ID:xCuxbmiA0
/ |
/ :!
. / ! __
/! .: : | ,.-=ァ′ /
. /|: : :/ // ̄: : , ′
{ {: : :/=  ̄ ` 、_//: : : : :_;/
,.!:/ `くr‐ ''
/Ⅵ/ ,! ハ ヽ
. /〃 // ∧ ヽ }l ハ
|/ ,|. //l / ∨ハ j从 人
イ /! 厶=!厂仁! | ´_,イ厂` |ト、\ 怪我が無くて良かったよ、ほんと
. / j| ハ{ j__|!_j, } 厶ム=}リ |リ
. ||/{'込 ゞぐソ` ノ'゙ヘtソノ/! /}' ほら、立てるかい?
| ゙Y! \{ , , , !ノく
| j , \ rz- ッ .イ . |
. j / i|八廴≧>` __,. < jイノ
// ,リ _j \  ̄ヾム,} |
. 〃 ,ム≦ム \ }三}≧¬ュ,
/} /≧x/》,__》'、三込, 廴ハ
/ / / =-、 < ̄ \三ハ / ,ム
. / { \ヽ >= z.≧リ,/  ̄\
../イ∧ ヽYレ′  ̄ヽ. ∧
目の前で包丁片手に安堵した様子の女性と、スタンガンを携えてにへらと笑う女性。
生憎だが、こんな2人に囲まれて普通で居られるほど図太い神経は持ち合わせていないし、そもそも誰にでも不可能だろう。
8176 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 01:13:45 ID:xCuxbmiA0
.. ―――- . /⌒ヽ
,....―‐..、 ...:≦:.:.:.:.:...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ミ/:: ::::::\
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ノ::::::::::::: / ....:.:....:.:.:.:.:.:′:.:.: ハ..:...:.:.:.:.:.:.:.⌒'. :::::::::::::ヽ
....イ:::::::: /....:.:....:.:.:.:.:../...:.:...:..′’:.:.i ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ :::::::::::::\
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/ . イ /..:.:.:...:.:.:.:.:../イ:|..:.: l{:.| |ハ ..:.:. ..:.:.i:.:.:.:.:. }\ :::::::::\ それじゃあ、事情徴収も含めて家に帰ろうか?
‘ー―‐ ´ /...:/...:.:.:.:. イ´ |:i{ :.:.ハ{ |__ヘ:斗-:.:|:.:.:.:. リ ` . __)
′イ...:i .:..:ー<.{ハ:.:.| z≦__ ハ:|:.. .:|'⌒V 勿論、訳は話してくれるな?
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|:イ: : : ;ィ| __ニ- ヽ: : :} ´¨ {::::ハ /'|: : :ハ. ハヘ:}: 逃げちゃ、嫌だぞ兄貴?
{ハ: : : ハヘ´ {:::ハ` ヽ:j 弋り' ' }: :.,': :} )ハ!:
l! '; : :{ jヘ. 弋ノ ` /:.ノ:. :j|ノ: :.': こっちはもう一時間以上走り回ってくたくたなんだよー
ヽ:j /:.:.:ハ 、 /ィ}:.:. :/:|:.:. : :
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まずもって、この姉妹が青年を逃がしてくれるわけがないのだが……
顔面蒼白で腰が抜けて動けない青年の両腕に姉妹が寄り添い、仲良く帰路に着いた。
いや、家に帰っても寝れるわけがないのだが……恐らく、もっと酷い目に遭いそうだ。
8187 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/12/13(金) 01:18:02 ID:xCuxbmiA0
はい、今日はここまで……
今日の姉妹編は話の内容が突飛過ぎて薄いとか感じたかもしれないけど……正直重くしてほしいって言うならいくらでも重く出来るからね。
むしろ過去編よりも今のが重くて鬱で救いが無い話にできやすいし……まぁやりませんけどね。やりませんけどね。
大事な事なので二回言いました。
8188 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 01:18:24 ID:UbTw5T960
乙ー
8189 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 01:18:55 ID:0ozoiBEQ0
やらないでください……やらないでください(切実)
8190 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 01:19:02 ID:nhUG7Mkk0
乙
七色「二回言ったぞ?だから押すなよ?絶対に押すなよ!?」
8191 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 01:19:04 ID:/O7RfV6I0
おつ~
ホントだな・・・?ホントだな!? >やりませんけどね
8192 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/12/13(金) 01:19:15 ID:6HAMpevs0
乙ー
その場合、姉妹を避けて幼馴染、幼馴染がそうなってバイト組、バイト組以下略というループで全部地雷原になりそうだ