1997 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 20:54:10 ID:qpYLsXxo0
厂|
/ |
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/ ! :.: : : ! ,.ィ´ _. < ̄/ ガチャッ >
/ | :. : : ,' / _.イ´:: :: /
| |:: ::. /__,. - ─‐ー-、._ / /:: :: :: :: /
| |:.:. /´ `メ /:: : __,. - ´
〉 | :: / \ ̄ お、お帰り兄貴ー。そろそろ夕食だぞー。
. / ハ!/ \
/./ /八 | ∧
. |/ / // \ | ∧
/ / / /イ |ヽ __! | ハ
. / / / |_ム-‐´ ̄ |/ ヽ / ̄下 | トヘ
/,イ|! ハ | ∨ _ / | /_| | | | /
/ | l! / {| |xr=≠キァ |/ィ≠ァフ /レ
| |/{ (|i. |八Vzノ / 弋zソ'/ /
| | ヽ」 \| }_.メ、
| l | ハ、 ′ i/ |
| / !l へ、 丶二フ , イ / }
/ / 八 > 、 _. <| | / /
. / / / 厂>ー- >、_ 「入 | j/∨
/ / / /く:: :: ::.\ /ー〈\⊥.____
/ / ム/〈二》:: :: :: ::.\./\メ、\::\:-∧
. / / ,イ>< /||_____>、|:::: \ヽ-く_ヘ
. / / /⌒:ー-く:: :: :: :: :____/:: :: \::::::: \!:: :: /_|
. / ./ {:: :: :: :: :: ヽ:: ::<__:: :: :: :: :: :::.\::: :. |:: :/ニ=\
. //l|:: :: :: :: ::\ヘ:: :: ::/ ̄`>ー-:: ::`ト:┘/:: :: :: ::.\
/! |:: :: :: :: :: :::\\/:: ::/:: :: ::/ ̄ ̄`〈:: :: :: :: :: : ヘ
. / | ∧:: :: :: :: :: :: : \! /::___ノ:: :: :: :: :: :: ヽ:: :: :: :: :: }
. | / ヽ、:: :: :: :: :: :: :厂 ̄:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: }:: :: :: :: :/
. レ' \:: :: :: :: :: :|:: :: ::\ :: :: :: :: :: :: :: ::/!:: :: :: /
家の扉を開けると、偶然なのか玄関に妹の姿があった。何故だかわからないが腕まくりをしている。
と、扉の空いたリビングから胃袋をくすぐる様な美味しそうな匂いが漂っている。どうやら夕食の準備をしていたらしい。
「さっさと着替えてきなよ、今日の夕食は美味いぞ?」
含みのある笑みを浮かべながら妹がそう言うと、ぱたぱたと忙しそうにリビングへと去って行った。一体どういう訳なのかは
知らないが、腹は確実にすいている。とりあえず着替えてリビングに降りる事にしよう。
2003 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 20:59:00 ID:pKowc.2A0
あれ?腐れ親父の糞みたいなセリフの後からじゃないんか
大幅に話とんだなぁ
2004 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 20:59:09 ID:dubKo9Gc0
これはフリだな
2008 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 21:00:02 ID:7l7M9Hcw0
そうそう、食べ物すべてが苦く感じたり
美味しいとは思わなくなるよな。
2010 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 21:00:32 ID:Gb4eAvzM0
>>2003
飛んだんじゃなくってそこに行くまでの過程じゃない?
2012 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 21:03:16 ID:qpYLsXxo0
_. . . . . _─=-. . 、
,. . : : : : : : ': : : : : :\: : : 、
_ /: :>: : : : : : : : _: : : ヾ: :、: : ヽ
/: : : : : : : : : : 、:丶: : :/: : : : :,: :ヾ: : : ,
/: i: : i: : :ハ: : : : ヽ/イ: :\: : : !::: \: : ,
/: :!: : :!: i: !ヽ: : : /ィk: ヾ: : :、: ::::!::: ヾ: : , おぉ、何時の間に帰っていていたのか。
i: : :!: : :!: i:!::::ハ://i:!_>-ヾ、-: : :::!:::::ト!: : ,
. i: !: i: : : !::::!:レ:ィヘ:i!: イi! _ -ヾ::、ヾ:::::::ト::::::::!: :! ほら、父さんもすぐ来るから自分の席に座るといい
i: :!: :!: : :レイ!T ヾ,ヘi:::! ィち::Uキヽ\:::!ヾ:::リ::}
i: ::!: !-:イ: :!≠ニ、 丶!ヾ 弋ニシ i:ト::!ソ)/: :!
i: :!: :!: :!:::i代:::リ:ヽ ::::: i::レイ : : i!
';:::ト: :!:::::::iヾ ー ¨ i!:::/: :/ :::i!
';:::!ヾ:!:i::::ト、::::: ` , /レ:/: :/: ::::i:!
ヾ! ';::!:::!、::、 ー  ̄ /_./: : :/:.:::::}i:!
丶 ヾ::!:::ヾ::..、 .ィ< - {: : /: :::::::/リ
'; : :_:::::/ i 7コ ! !ヾ::i:!/:::/ノ
ゞ:⌒:{ 入!_ ! .__} ! ゞ⌒/ \
/ .//:::::::::!/ ∧ ヽ / / ー /::!: ::::} \
/ .//::: ::::i:::!ヽ / < ./: :!:: :::i:! ヽ
/ , //: : ::::::!::! !/ ヽ /i: :i :::::::!i !
. ∧ /,イ: : : ::::/i::! ! . }^ !:! :::! ::::イ:ト ハ
i ィ i∧!: : ::::/iリ ! / / i::!: i: !V !i 、 ! / i,
/ V i:!: :::::/i/ ', / ´_ i:i!:!: :!i リ ., レ }
/ / i!:i!::/ y - i!:!::∧!/ !_ノ !
/ ./ ヾ!V { O i:! i! .} ! / 、
ヽ. { ! i リi / )
ノ 、 ! ノ ´_ - _ ./
/ ゝ _ ト / /  ̄ -、 ヽ
{ ── --`-ー- <λ`ー -- ニ=く _ - ─ 、 Y、
> _ .ィ<  ̄ TO─_> / ___ \./
{ -  ̄ i ─ 7 ̄ ヽ/_ ` 、 _ >
! _ _ - _ ニア__ / - ─  ̄ ├ ┘
 ̄7- _ ̄ . !
_ ノ/ .: i
ヒ_ イ _ ノ
( } -イ  ̄ 、 ̄ ̄ 、 T  ̄
{ イ ! O \ >
/ l / i ! \ 、
/ ( ィ i .i! \ ,
部屋着に着替えてリビングに戻ると、今度は姉までもが腕まくりをしてキッチンに立っていた。その隣には忙しそうに
鍋と睨めっこする母親の姿もあった。どうやら3人で夕食を作っているらしく、テーブルの上には完成した料理が何品か載せられていた
長時間の運動をこなした後でお腹もすいている状態では、今の光景はとても恐ろしい。特に夕食の時間帯だと殊更凶悪的だった……
「もうすぐ作り終わるから待っててね」 「つまみ食いするなよなー」
妹のからかうような言葉に少々うんざりしつつも、内心は期待している。自分の席に着くと、ほどなくして父がリビングへと入ってきた
2021 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 21:13:25 ID:qpYLsXxo0
_,,..-―‐-..,,_
,,-''" `ヽ、
/ \ ………… >
/ ヽ
,' ヽ
l _ノ ヽ_ ',‐-、 ……ただいま
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l l'´.', `¨¨/ ヽ¨¨´ .,' ヽヽ_
/ | .'., ( .,、 ) U / ./ ヽ、
/ \ ヽ、 ` ̄ ´ `  ̄´ / / _,,..-' うむ…… >
{ `''-‐"ヽ-..,,__ __./ ̄ ̄´ .,,..イ ∨
/.T ‐-..__ _.ヽ ̄ ̄ ̄/,..-――‐'" / ∨
r┘ ',.  ̄ ̄ 〈 ̄\ ./イ´ / / ∨
| ヽ-、', / .ヽ // ∨
./ ヽヽ .', ロ `ロ ヽ、 / .∨
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苦手だった、青年は自分の対面の席に着いたこの男が特に苦手だった。
別に嫌いだとかそういう感情がある訳ではないのだが……はたして、こんな感情を抱くようになったのはいつからだろうか?
少なくても、子供の頃はその頼れる大きな背中に安心感と憧れを感じていたはずなのに……いつのまにか意識を支配しているのは
実の父親に対する一種の気まずさの様な不安感と苛立ちだ
無言でこちらを睨んでくる父親に渋々と言った感じで口を開くと、満足したのか。そのまま読んでいる途中だった新聞を開き
二人の間に沈黙が訪れる。誰か見知らぬ人とエレベーターで二人っきりになった様な、あの何とも言えない空気が流れる
青年の方から言葉をかけようか一瞬悩んだが、なんで自分がそんな面倒な事をと思うと開きかけたくじを閉じ。
自分もまた無言でテーブルの上に並んだ美味しそうな色合いの料理を眺めるだけだった
2027 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 21:23:03 ID:qpYLsXxo0
-─ -
,. '´: : : : : : : : : : :.`丶
/: : : : : : : : : : : : :ヾ: : : :\
/: : : : : : : :j: : : : : : : : : : : : : :.ヾ
. ': : :/: : : : /∧: : : : : : :ト、: : : : : :.\ 今日はね、シャーリーの進学祝ってこともあってね
l/: /: : : : / ヽ: : : : :/リlヽ: : : : ヘー` お母さんいろいろと頑張っちゃったのよ? >
イ/l: : : :/´  ̄ `\: :/─ 、ハ: : : ∧!
/l: :リ: : :/ __ ノン __ 〉: リj !
|: レV:.:ヘ ´  ̄`  ̄ `/: :/ ' あたしも手伝ったんだけどな、ほら。唐揚げだぞー
|:ヘ‐〉、: :\::::: ' :::: l: : :ハ
l: : :.l: : : l ` l` ー‐ァ ハ: : :.}
. ,': : :∧: : :ゝ 丶_ノ イ レl: / ________
/: : :/: :\: __rト> -<: : :l ' / /
/: : r'`ー< ヘ \__j≧ー、__ __ / /
,.':/: / ヘ \ /r::::ト、Y ヘ l V __/
/:/: :,' ヘ__ 、ヽY::ヘ .l 〉 ! ,' __>、ヽ
/: : j _/ィ-──‐ァ '´__ ヽ/ ゙、ー‐ 、`リ
. /: : ::リ ヘ ./ ㍍, ̄ l ./ / ゝニ ヽ /
/,'l: : :,' レ/ ヽ V´ / /` /
/,' |: :.{ / l _}´ ! / _ /__,イl!
l! l: :/ / .i / ̄ l  ̄ ̄! ̄ ̄ ̄ l l
/ >'´l ヘ 人 ノ \ V' /
妹と姉が料理の皿を持ってリビングへと戻ってくる、どうやら今日は妹の進学祝いのプチパーティだったらしい
そうだ、今度から学校が始まるとまた「この妹」が新たに色眼鏡と偏見を携えて自分の学校へと加わり、中学校同様
「姉妹の劣化品」「優秀な姉」といった順番で板挟みになるのだった。
今のところ、青年が妹に勝てるところなど無い。少し語弊があるが、勿論探せばあるだろう。しかし、そこに青年が
こだわらない限りいつまでたっても青年の勝ちにはならないのだ。
少し先の事を考えていると、若干鬱が混じり始めた思考を打ち払うように頭を掻き、気を取り直して夕食へと向かう事にした。
2043 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 21:36:15 ID:qpYLsXxo0
____
´ ミ
/ . : : : : : : : : : : : : : : : : : .\
. : : : : : :/ : : : : : : : : : \: : : : : ヽ
/ :/ : : : : : : : : : : : : : : : : : \ : : : :
:/^ : : : : .:| : : : : :|: : : : : : : : : .\ : : , 今度からはまたお前も私の後輩か……
. |/ : : : :|: .:/| : : :/|.:| : : : | : : : : : : : :|
. //|: : |.:/.彡イ.: :小|\ : |: : .:|: : : : | まったく、世話の焼ける妹だな
/イ /|:|:|メ、八|l: : :|| .斗七.:八: .:|:八
. 八小从| ゙ー八: .:| ^´ ,ノ ∨ :| : :トミ
/ |.:∧^≧==ァ \; ー==≦∨Ⅳ |
И|∧ 〟 〟 んイΝ そういってもほんとは嬉しいくせに >
小. ′ 厶^V
介 -- ..イ 人.:\
/:厶イ〕ト..__ <{.......≧.. \.:\
r<⌒¨¨「..........| 八........... |ー…=ミ
. ...............,ノ...........|\ _,/....../》 ....八...........ハ
i ..........{...{ ............∨^{/.......《/...../.....................}
|............∨{≦^⌒ア丈¨'ー…=ミ{ /............... 八
| ........../...........<イ√トミ〉................ /............./
|........./................//.|小.V..............././.............∧
| ......′..............{{...|..|..}{...............}/....................}
!.....{ .................}{...|..|..}}............ /.....................八
. '....八.................{ ....|..|..}............ ′................./
Ⅴ....∨............}....|..|..{'.............{ ..................,′
. }........∨................|..| .............. |................./
青年の隣にシャーロット、その隣のお誕生日席にはバルクホルンが座っている。そして青年の対面に父親、隣に母親といった
順番でリビングのテーブルに座っているのだ。
隣でちょっと嬉しそうにはにかみながらぼやく姉を、楽しそうにからかう妹の光景は昔から変わっていない。只一つ、変わったところが
あるとすれば、それは二人の会話に青年が参加しなくなった事だろうか?
例え姉妹たちが適当な話題を振っても、曖昧にはぐらかすか愛想笑いを浮かべて誤魔化すかの二択なのであまり意味がない。
そもそも彼にとってすれば、この姉妹は家族でもあるが……その前に自分に対する最大のコンプレックスとなっているのだ。
それ相手に意気揚々と会話ができるほど彼は人間的に大人では無い。むしろ、周囲に頼らず自分の殻に閉じこもっている子どもと言えよう
さっさとご飯を食べて風呂に入って寝よう。疲れた体を癒すことを優先した青年はご飯を急いで食べ始めると……
突然、それまで沈黙を保っていた父親が口を開いたのだ
2044 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 21:37:10 ID:f6p9EZZM0
ついに……
2045 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 21:37:25 ID:hRC9Iug60
おわーりの鐘が鳴るー
2046 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/12(火) 21:37:33 ID:N2QU2wog0
終わりの始まりか…
2059 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 21:43:25 ID:qpYLsXxo0
_ -─‐- .
. ´ ` .
/ ':, どうしてお前は努力をしないんだ >
/ -─‐ ー‐- ',.
./ -― ―-
/ ( ● ) ( ● ) i ……は?
, / 、 、 |
', { 人 } }
ゝ ` ‐-‐ `ー ' /、
/\ .ィ  ̄}
/ \ ー- __ .。-< ∠i
/ \. / ‐' ´ .|
,.<ム、_ `ヘ | / /__>--イ`>-、
//////.: .: ̄〉 l./ ∠ィ´: : : : : :////////\
///////: : : : : : :i ./ /.: : : : : : : : ://////////;ヘ
i//////.: : : : : : :{ { / : : : : : : : : : /////////////〉
l/////.: : : : : : : :| | .〉: : : : : : : : : :i///////////;//
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////,'.: : : : : : : : : :| | | : : : : : : : : : : l;/{/////////\
///,i : : : : : : : : : :.:| | |.: : : : : : : : : : .∨////-一"///∧
///|: : : : : : : : : : : | | | : : : : : : : : : : : ゝ////////////∧
///i:.: : : : : : : : : : :| } |: : : : : : : : : : : : :{/////////////∧
ぽろりと、箸が手元から転がり落ちた。声ともいえないような声は喉からごく自然に出た言葉だった。
効いた瞬間は意味が分からなかったが、少し間を開けてからようやく理解し、青年の中で全てが止まった。
思考が真っ白になり、じわじわと風呂がる様な鈍い痛みが胸を中心に波紋のように伝わっている。
今の言葉は間違いなく自分に聞こえるように言った言葉だが、箸を落した際に皆の注目を集めたらしく姉妹も母親も
一体なんだと会話を止めて此方の方を見ている。
青年が現在進行中で停止している中、父親はまたゆっくりと口を開いた。
2081 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 21:55:17 ID:qpYLsXxo0
__
_..-''''゙゙゙´ ゙゙゙゙'''ー,,、
./ U \
, ' ___ __ .ヽ
./ ( ● .) ( ○ ) '.,
/ u .  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄ '.,
. .,' .l 今日、帰りの電車でなお前の担任と会ってな…… >
l U. ( 人 .) .l
.'., `.┬‐ ´ ` ┬ ´ .,' 部活の方にだけ目が行って、勉強の方を疎かにしていると言っていた >
. ' ,  ̄ ̄ ̄ ̄ /
ゝ、 /
| ̄ ̄ ̄ ̄l .-┬'''"´|
/\ /' , ̄\ .| /::|-.、
/ ヽ:::::' , \ / ゝ::::|. ヽ
. /. |::::::::l__` y '__|:::::| ',
/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| l
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_ -‐: : : : : : :‐ .、
, : : : : : : : : : : : : : : : : ` 、
/: : : : : ; : : : : : : : : : : : : : : ヽ
,.': : : : : : : l : : : : : : : : : i : : : : : : ヽ
/ : : : : : : : l: : : : : : : : : : :l.: : ∪: : : '.
. /: : : : : : :./!:ト、: : : : : : : : ;、: : : : : : : : .
/:, :!: : : /l/_!:l.__' : : : : : :./ハ:l'; : : :ト: : l それに加えて、部活動の方でも全然結果を出せていないらしいな >
/イ !l: : : l'´! ',! `、: : : :./ ' ̄リヽ: : l:.!、: !
. ノ' !:!: : :l-‐云示、 ヽ: :/,.示云-、!: :l:.l ヽ:l シャーロットとバルクホルンに比べて、お前は全然じゃないか >
l:l'; : :l 乂ツ ' 乂ツ/,': :/ヽ `
!ハ:.ハ /:イ: :l:!
. /: : :{: :, ' '゙/: : : リ ちょ、親父?
. {: : :: V!\ ⊂つ /ノ: : ノ|
. \: : ヽ: :l>. ィ: l,ィ: ; イ: :|
|: ` ー`:.!:./! ,!:l :.!:´: : :l: : !
|: :l: : : /l \_/ ヽ.、: : : :.!: :.|
|: :l>' l /::::\ / ヽ.<l: : l
_, -  ̄/ l/ 〉-〈 / ヽ  ̄ ‐ ._
/ / /ヽ/:::::::∨\. ヽ 、
2134 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 22:06:19 ID:qpYLsXxo0
話を纏めると、帰り道の電車で偶然にも青年の担任の先生と会ったらしい。一度だけ父親は授業参観に来ていたので担任の顔は知っていた
そこで、当然話の話題は息子の事になる訳で。下車駅に着くまで長い時間の殆どを青年の事について聞いていたのだ。
何か変わった事はありませんかと担任は聞かれると、そう言えばと今朝の運動部の顧問同士が話していたことを父親に話したのだ
内容は今度入ってくる陸上部の期待の新人、あのバルクホルンの妹の事であるシャーロットだった。全国に行った経験がある学生が
二人も入ってくるなんて、と陸上部の顧問が嬉しそうに語っていた。こういうのはある程度評価にもかかわってくる
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実際のところ、青年たちが進んだ高校では陸上部とサッカー部の二つが抜きんでて強い。全国でも通用するレベルなのだ
そして、姉妹の事となると当然……その兄でもあり弟でもある青年の事にも話は繋がっていくのだ
2186 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 22:19:34 ID:qpYLsXxo0
「姉の方は才能があるけど、弟の方はイマイチだな……タイムもあまり良くないし」
「遅くまで練習している努力は認めるけど、大会だとまず上は狙えないだろう」
「今度はいってくる妹の方が成績を見ると遥かに優秀だからなぁ」
「あれで3人とも才能が有ったら、本当に残念だな。」
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青年がどう頑張ろうが、結局は結果が全てなのである。努力を形として残さなければ経験としての価値はあるが何の意味も無い。
それを嫌でも知っている顧問と担任たちは惜しいなぁ、残念だなぁと口々に呟きながらも気を取り直したように妹の話に戻った。
曰く、姉に似て美人らしい。器量も良く、明るくまじめな性格なので十分姉が引退した後も後を引きついでやっていけるだろう。
兄のほうはあまり顔は良くないな。普通に遺伝の問題なのでは?そういえば、意外と胸が大きいらしい……
仲間内でのくだらない会話だったし、朝早くの職員室での会話だった。誰も聞いてないだろう……そう思っていた
2215 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 22:28:31 ID:qpYLsXxo0
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/': : : : : : : i: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : : ヘ: : : : ハ
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ノ' : : : : : : /i : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ: : : : : : ハ
十分だった。長年、姉妹と比べられてきた軋轢と彼の狂気と呼べるような努力と執念で削られてきた理性を削りきるには
本当に申し分ない言葉だった。
顔が一瞬、氷水を当てられたように不気味なほどに冷たくなると、今度は胸の内から沸々と熱い激怒の感情が湧き上がって来ていた
人間、本気で怒った時に何をしでかすか分からないというが……正しく今がその時だった
2255 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 22:37:24 ID:qpYLsXxo0
_. . :::::::::ー:::-..、.....,,,,,
,.イ:⌒:ヽ.,、<:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:ヽ、
,.イ.: : : : : : : ヽ/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::\
_.,イ.: : : : : : : : : :/:::::::::::::::/:::::::i::::::i:i::::::::::l:::::::::::::::::::'.、
_.,< : : : : : : : : : : /::::::::::::::::::/::::::::イ::/:i::l:::::::::j::ヘ:::::::::\>ー…ー.、
_.,<: : : : : : : : : : : >イ:::::::::::::::::::/:/:::://::イ:::l::l::::::ハ:::ヘ:::::::::::::ヽ: : : : : :.`' 、
r'´,: : : : : : : : :_:,>'"´/:/:::::::::::/::::::/:// /://:::::l:::l::/ V:::l::::::::::::::::ヘ: : : : : : `> 、 ……え
` ̄ ̄ ̄ ̄´ {/:::::::::::/::::::/:/′ /://:::::::::l:::メ、 ',:::!::::::::::::::!::ハ: : : : : : : : :
/::::::::::::/::/|:/ ̄`メ、,/:::::::/j/\\ ハ:|::::::::::::::|::::ハ<.、: : : : :
/::::::::::::/::/,.ィチ圷ミ /:::/ /´ ̄`¨''' リヘ::::::::::::|::::!:::! `` ー- 、
/イ:::::::::/::/〃.ん::::ハ // / 斗-ミx, `l:::::::::::!::::lヘ|
|/こ)レリ { 辷しソ /′ '゙ん::::ハ ヾ l::::::::::j::::::! j
{ヽ ( } 、、` ̄´ {::しcソ } ヾ !:::::::/'i::;/
丶 ハ `¨´ /:l:::::/ レ′
,. <ヽ圦 丶丶 / )l:::/
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/:小:| \ - 、 イ::ヽ
//'::::::| i丶 . < ::/::\:: ゝ
//{:::::: l ,. ― l ` ー ´ | __ 人{ヘ::く
{::| !:::::::| / ‘、.j j ハi 、ヾ:::ハ
Ⅵi: .イ:i ヘ. \ イ ./ i:`ヽ.ヘ::}
,. <c:::: | ヘ,. \____/ / |::::c:`' .、
. ィ::::::::::::/ | ヘ、 //仆、. / _ ト、::::::::::::`:: 、
f´ \:>''´ | ヾ./ || ヾ〃 /〃! |` <::::::/ ヽ
《 ヾ | _\,| /_, /〃 | | `ア ー》
{ ヽ ヽ .| _||  ̄ ∨_ ̄||_  ̄ | / }
. | ヽ |i_|| ̄ /::已ト :ヾ ̄ ||_ j| .′ |
. | /  ̄ く:/|::||::| ヽ::〉  ̄ ハ !
次の瞬間、父親の言葉を遮るように彼の口元へ青年の拳が叩き込まれていた。ゴムの様な唇の柔らかい感触と、硬い感触。
歯に当たったようだ、チラリと手を見るとこっちの拳から血が流れている。歯で切れたらしい、構わない続けよう
続いてゴスッと重たい音がリビングに響くと、続いて姉妹と母親の口から呆気ない言葉が漏れる
切れた唇から血を流しながら父親が後ろへと椅子ごと倒れる、まだ止めない。
それまでの鬱憤を晴らすかのように青年は拳を振り上げると追撃をかけた。
2313 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 22:47:09 ID:qpYLsXxo0
,,.: ""~'""~"""""""'''‐
/ \
/ \
/ \
/ ii ゙ ゙̄ヾ ッ \ 「テメェに! 俺の、俺の何が分かんだよ!」
/ / ,..、 }} ゙i
/ ,. ,/{, ヾツ ゙ィ / i 「ずっと死ぬ気でやってきたのに! 全部耐えてきたのに!」
「ヽ '´ ゛'‐- ., i
(} \ / i 「ふざけんなよ、ふざけんなよ糞がっ!!」
i .>' ヽ ノ / /''''''⌒ ̄ ̄\
i './ ノ\ /\ / ヘ
i { 、 : : : :`'''─´ : : : :ヘ / ヘ
i `'--‐'゙∨ : : : : : : : : : : : : ヘ / .ヘ
i ∨ : : : : : : : : : : : : :ッ i
i .ヘ ∨ : : : : : ___/ .i
゙i ン'ゝ´:/´ / , i
\ .\__'´ ,.-‐ ´ ̄⌒ / i
`‐- ___ / .∠,─ i
, -- _/ / i
正気じゃいられなかった。小学生のあの日から始まった自分の全部を否定されたのだ。親父のうめき声の様なのが
聞こえてきたが、罪悪感を感じるよりも胸の内で蛇のようにのた打ち回る激情の方が勝っていたのだ
殴る事が悪いだなんて考えていない。今はただ、激情に身を任せているだけなのだ
2374 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 23:00:30 ID:qpYLsXxo0
____
.. ≦ ....................ミ... .
/...:.:,:.:.-............:.:.:.............._...>―- ..
/..:.:./´...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄:ミ:ヽ ミ. 、
/ ..:.:/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..`ヾ `\
/ / , .:.ハ.:.:.:. ヽ \ ヽ
' ./ ./ ...../....:.:/ .....ィ:..:/:}:.:.|....\ ........ ∧、..丶
{/..:,.ィ ..:./.:.:/..:::,:イ.:./ レ'.:ノ:.:..ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:: V 、.. ヽ
//.:′7メ/:/::/./彡,ィi.:.:.:.:.: }::u\.斗-:.:ヽ:..',\ '.
. /小::::| .:.:i.:.::/\斗'<::::.}:}:.:.:.://.:::/:ヽト::.:.:.:.i::...i ヽ っ、なにをやっているんだ!?
/ 八V|..,.イ.:/ァ'了ぅミ-、ノ'1:.:;メ:ムイぅfヽ,.小:.:.:.:ト::.|
_{(|.:トi:/八...ヒ:ツ::::::::::.};//'.:..ヒ.ツ ノ’ん}:.:.:.|ハ| 駄目だ、そんなことはしてはダメだ!
く弐| | ト ノ′ ' ム,:.}
,..イ..:,:八{ミ.ヘ u ′ ム'< }:ノ
/..:::/::/{L〉込. ,. -== 、 八::::::..\
//丁{{¨¨¨て7ー '7\ ( } . イ___..≧z::ミヽ
. / :/ l!  ̄ ̄`7 {{ ヽ>`.. __ . z≦ ヽ⊇三三ムハ:‘,
'.:/′ |! .′ 八 \ / }リ ∨ }|ト',
{' | i! i ヽ /丁\ /' ト、 i .’ i:.| }}
| i! | `く { / |!|!| |! ,′|:.!ノ′
| i! | \.}/ `'┘ |ト、i::../ l!ノ
}! i! .:}ノ} _, --<了⌒>ーヘ.,、 } ト': |
{.| V:' ∨⌒ ′ ,..z≧十千≦z..、 `⌒ {':::: {!
母親の金切声のような悲鳴を聞いて、最初に動いたのは姉であるバルクホルンだった。
例え、青年に非が無く父親が悪かろうが。一方的に殴打され打ちのめされて私刑されている父親を放っておけるわけもなく
なによりも弟の身を案じての事だった。さすがに警察沙汰になっては弟の将来的に大きく不味い。
殴っては殴るをひたすら繰り返している青年を止めさせようとするが、火事場の馬鹿力と言うべきか。
本当に本気になった男の腕力にいまの彼女がかなう訳もなく。必死に腕を掴んで止めさせようとしたが……
「離せ、糞が!」
と青年が一喝し無理矢理力に物を言わせて振り払うと、一瞬浮き上がり、そのままリビングにあるテレビのほうへと大きく吹き飛ばされる
まるでアクション映画のやられ役のように置いてあったテレビに突っ込むと、小さな苦痛に見った声と何かが割れる音が響く。
背中から受け身も取れずにあたったのか、痛々しい悲鳴のようなのが口から漏れるとその場にうずくまってしまう
2427 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 23:09:53 ID:qpYLsXxo0
., -‐ ´ ̄` ‐- .
/ `ヽ、
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/ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ 「糞っ、糞っ糞っ!」
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ 「ふざけんなよ……っ!」
{ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .}
ヽ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、 : : : /
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/: : : : : : :, : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ、
,i: : : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : ハ
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/: : : : : : : : : : /: : : : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : {: : : i、
/': : : : : : : : /: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : : : `i: : : : ハ
/ : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : /、: : : : ハ
ノ' : : : : : : : : ィi : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : / ヽ: : : : : : ハ
母親の悲鳴が絶叫に変わった。苦痛に呻くバルクホルンの方へと駆け寄った。
父親のほうはまだ意識があるのか、なんとか逃れようと必死だがマウントポジションを取られたうえでそれは難しい
まだ正気には戻っていない。怒りが収まりきらない青年は何度も何度も殴るのを止めず、ひたすらに自分への不甲斐無さや
姉妹への嫉妬を、全く違う誰かにへとぶつけつづけた
2465 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 23:20:29 ID:qpYLsXxo0
/ ヽ
_ _ ´ ヽ
l l /./ / 丶 ヽ
│l ././ / │ ヽ、 ヽ、
. │.l/./ ノ〆 │ ゝ_`_ _> 兄貴! 止めてよ!
_ソ ヽヘ │ .∧ 、 丶、 √
∧ /:::::::::::ヽ ∧ ∧ ゝ ヽ、 ---- ゝ \ それ以上はダメだって、本当に死んじゃうよ!
` l::::::::::::::::::::::::::丶、 丶..リ l ノ ヽ
l:::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ / ト´ ヽ ヽ
> 、::::::::::::::::::::::: / ./ `ヽ \
`へ ::::::::::: l ヘ .(\ __丶/ ヽ ヽ
ヘ:::::ソ:::: ̄:::::::::::: ヽ../ `ヽ、 、 、_ ヽ、
ヘ :::::::::::::::::::: /:::::::::::ヽ \ ヽ ヽ __ >
ヽ ::::::::::: l :::::::::::::: ヽ ヽ \ lヽ ..l
丶::::::: l` :::::::::::::::: ヽ ソ 丶ヽ ソヽ
/£l ::::::::::::::: ` :::::::::::ヽ ヽ
´ ∧::::::::::::::::::::::::::ヽ ::::::::::::::::::::::l
l:::::::::::l :::::::::::::::::::::: l :::::::::::::::::::::: l
l::::::::::: l ::::::::::::::::::::::::: l :::::::::::::::::::::: l、
l::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::l :::::::::::::::::::::::::::::`
ヽ、:::::`:::::::::::::::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
ヽ、│::::::::::::::::::::l ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
l:::::::::::::::::::::l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
l::::::::::::::::::::l :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
これはやばい。突然の事態が一転二転に最悪な事態へとなったことを悟ったシャーリーは急いで兄の暴行を止めさせようとした
とはいえ、今の状態では何を言っても兄は話を聞かない。姉妹への嫉妬が動力源だったように、怒りだけが彼を突き動かしていた
それでも何とか止めようと、抱きつくようにして無理矢理抑えようとしたが……それが悪かった。彼の意識が妹の方へと逸れたのだ
力で無理やり振りほどくと、妹の手を強引に掴みフローリングの床へと叩き落とした。聴いた事の無いような悲鳴が聞こえた
苦痛で目の端に涙を浮かべるシャーロット。そして、その細い首筋を包み込むように両手を添えると
雑巾を絞るように妹の首を絞めた
2537 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 23:31:20 ID:qpYLsXxo0
. 〈/ //, \=‐ '^¨´{' } : {.r{\ : : ー、` ,:.: .: .:1: :.\:. :\{_, ぐ、苦しいよ、っ
V '//, 〉, :: .:乂} : : .ー―一 ,.:―‐:.、 .:i j:. :/.:};.:.:.ノ⌒;厂`
. V// ,/; , '/∧ j : j'.:.:{!:.. : :.. ゚:.、 u (__, -' /:' ノ ,:’ ノ': /~ :j{ :. あ、に……キっ……
. '〈 '//// , '/, 〉、 .′′;入: : : :.ー一、。._ .イ___イ_彡←' :j{` ::.
. '/// //; , /, ^\'_:ノ:.:/.: : :>‐―─→_)_ `≧: : :::‐ ' {:::.,:'ヘ三ニ}\、 :j{ {:::.
〈/ /////, ヽー〈、,ノ⌒;_、__,ィ=‐f'√`゚゙'・&。,___ `y ヽ=' \、 `i{_
V '/////, .ヘ Y__, `j二{i三二\ ,:^{__,r‐{¨`>´\ ヾッ'(:,_
. 〈//_,//∧ ::.}ヽ`{し; `ー{i ー=ニ二\ /ヘ_ { {_,´ {`ヾ /ヘ.`ヘ{
'√////\ .j:::. ]「 {i Y ¨` :.j{ {, { 〃 \}::.
必死で首にかかった腕を外そうとするシャーロットだが、力が違う。まず振りほどけないし、逆にそれは彼の力を強める
喉をキュッと押すと彼女の口からより一層、苦しそうな声が壊れたラジオのように途切れ途切れに聞こえ出した
みるみる彼女の顔が紅く染まっていくと、苦痛の逃げ場がないのか必死で腕と足をばたつかせる。両の手から人肌の生暖かい
体温が伝わってくる。
首の筋肉が弛緩を繰り返す、その感触が焼けに生々しかった。とはいえ、もう止まる事は無い。このままいくところまで堕ちてしまうのか
2602 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 23:43:12 ID:qpYLsXxo0
『た、助け、よ……お兄ち、ゃん……』
, -‐ ´ ̄` ‐- .
,. ‐´ `ヽ、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : 'ハ
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ
./ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ …………あ、
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ
.i: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ
| : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .}
i : : : : : : : : : : : : : : : 、. : : : : _ /
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/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ,
/: : : : : , : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ハ
,i: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 、: : : : ハ
/´: : : : : : }: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : ハ
/: : : : : : : : i': : : : : : : 〃: : : : : : : : : : : : ヽ、: : : i、
/': : : : : : : i: : : : : : : '": : : : : : : : : : : : : ヘ: : : : ハ
/ : : : : : : i : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ : : : : ハ
ノ' : : : : : : /i : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヘ: : : : : : ハ
本当に小さく、掠れた声でシャーロットの口から漏れた言葉は、子供の頃の自分の呼び名だった。
お兄ちゃん、そう呼んでくれていた時は、まだあの日を迎える前の事で……
それを聞いた瞬間、ストン。となにかが胸の中で落ちた気がした。続いて少しずつ狂気が薄まり始めるとようやく物事を深く考えれるようになる
そして自分が今、妹の頸を絞めて殺そうとしていることに気付き、はっとした表情を浮かべると急いで手を離した。
激しくせき込みながらシャーロットは蹲る、涙を流しながら新鮮な空気を求め、およそ女性とは思えないような唸り声を上げながら
2659 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/12(火) 23:54:14 ID:qpYLsXxo0
最高のタイミングで狂気から抜け出し、最悪のタイミングで正気に戻ってしまった。運が悪いのが彼の持ち味なんて言えない程だ
顔中から血を流しながら窓のそばで大の字になって倒れている父親の姿が
涙を流す母親の傍らには、割れたテレビの破片を被りながら苦痛に呻く姉の姿が……
激しくせき込みながら溢れ出る涙をぬぐおうともせず、地面に倒れ込む妹姿が…………
_____
/ \
/ ヽ 、: : , / \
/ ゝ_ノ: : :ゝノ \ え、嘘だろ……いや、違うんだ!
/ ( ○ ):.:.:.:.( ○ ) ヽ
| / ! ヽ | 本当はこんな事……違う……
| ゝ _ノ ゝ _ノ l j |
\ |!i!i!i!i!i!i!i!| /
/ l!i!i!i!i!i!i!i!| \
/ ー――‐ ' ヽ
2712 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 00:06:19 ID:O3ldyDvY0
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.. ≦ ....................ミ... .
/...:.:,:.:.-............:.:.:.............._...>―- ..
/..:.:./´...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄:ミ:ヽ ミ. 、
/ ..:.:/..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..`ヾ `\
/ / , .:.ハ.:.:.:. ヽ \ ヽ
' ./ ./ ...../....:.:/ .....ィ:..:/:}:.:.|....\ ........ ∧、..丶
{/..:,.ィ ..:./.:.:/..:::,:イ.:./ レ'.:ノ:.:..ト、:.:.:.ヽ:.:.:.:.:: V 、.. ヽ
//.:′7メ/:/::/./彡,ィi.:.:.:.:.: }::u\.斗-:.:ヽ:..',\ '.
. /小::::| .:.:i.:.::/\斗'<::::.}:}:.:.:.://.:::/:ヽト::.:.:.:.i::...i ヽ
/ 八V|..,.イ.:/:::::::::::::::::::::ノ'1:.:;メ::::::::::::::::::::小:.:.:.:ト::.| ッ……私は大丈夫、だから……
_{(|.:トi:/:::::::::::::::::::::::::.};//'.:..::::::::::::::::::::ん}:.:.:.|ハ|
く弐| | ト ノ′ ' ム,:.}
,..イ..:,:八{ミ.ヘ u ′ ム'< }:ノ
/..:::/::/{L〉込. ,. -== 、 八::::::..\
//丁{{¨¨¨て7ー '7\ ( } . イ___..≧z::ミヽ
. / :/ l!  ̄ ̄`7 {{ ヽ>`.. __ . z≦ ヽ⊇三三ムハ:‘,
'.:/′ |! .′ 八 \ / }リ ∨ }|ト',
{' | i! i ヽ /丁\ /' ト、 i .’ i:.| }}
| i! | `く { / |!|!| |! ,′|:.!ノ′
| i! | \.}/ `'┘ |ト、i::../ l!ノ
}! i! .:}ノ} _, --<了⌒>ーヘ.,、 } ト': |
{.| V:' ∨⌒ ′ ,..z≧十千≦z..、 `⌒ {':::: {!
やってしまった……父親だけでなく、実の姉と、妹に、手をかけてしまったのだ。殺そうとしてしまったのだ
そう心で理解し、脳で分かった途端、青年を途方も無く、大きな罪悪感が襲った。
やってしまった。やってはいけないことを、あろうことか、自分の家族と肉親に……
ピクリとも動かない父親といまだに苦しいのか床に倒れたまま激しく肩を上下させる妹とは対照的に、バルクホルンだけは起き上がろうとしていた
振るえる片手でなんとか身を起こし、苦痛で表情が歪むのを我慢しながら、必死で笑顔を浮かべながら、
「お前は悪くない」
そう語りかける姉の姿に、とうとう青年は耐え切れなくなってしまった。
2761 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 00:21:57 ID:O3ldyDvY0
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ここから先の事は、よく覚えていない。聴いた話だと、青年……俺は叫びながら玄関から飛び出して、逃げたらしい
そのあとすぐに母親と、心配して近所の人たちが呼んだ救急車が駆けつけ、バルクホルンと父親だけが病院へと運ばれていった。
シャーリーは自分は怪我は無いから大丈夫だと断ったそうだ。何故そんな嘘をついたのか知らないが……とにかくそれだけだった
その後、バルクホルンは医者に診てもらい内臓を少しだけ傷つけたらしく、全治一ヶ月を言い渡された。
そして、頭をボコボコニ殴られた挙句包帯でぐるぐる巻きにされた父親は病院で目を覚ますと
「警察だけは絶対に呼ぶな」
と頑なに介入を断ったそうだ。恐らく、自分の世間体を気にしての事なのだろう
2802 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 00:31:45 ID:O3ldyDvY0
正直に言って、親父の行動は姉妹の為だと分かりきっている。殺人未遂を犯した人間が身内に居るなど、どんなめで見られるか
分かった物では無い。
近所の人たちに視られたが、それでもしらを切って誤魔化し続けるのだろう。言わなければ警察も動けない
そして、親父とは意見は全く違ったが姉妹も警察沙汰にはさせたくなかったらしい。怪我に関しては学校には不慮な事故として押し通した
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |{
/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: 八
. ,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::/:| ヽ
..i ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ハ:::/::|{
. |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: r┐:| ::::::八¬
. |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::イ :|:::| |::; |
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‘,:::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::人\ Y ,
ヽ:::::|ノ :::::::::::::: \:レ⌒Y___::}⌒ー' ´ /
r‐‐Yヽ:::::::::::::::::::/^Y´:::\ \ : . /
フ::::>, トミ:::::::/ ∧:::::::::::ヽ. } : : . /
. /:::/ | } `ヽ{__/ーヘ:::::::::::‘.,.‐… ´
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2827 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 00:43:38 ID:O3ldyDvY0
……そして、今回の張本人である俺はというと。
}≧ミ .._ -…‐ .. _ ‐…ァ
}i:. ア . . : : : : : : : : : : : .≦<.⌒ヽ\{
}l: '′. : : : : : :/ : : : : : : : : : : : : .\ l{\
∨ / . : : : : : / :/. : : : : :|: : : \: : : : : .ヽ :}! \
∨. :/ . : : : : :/ : : : :/ 小.: .: .: .ヽ: : : : . ∨
′/ . : : :/ :/|.: .: .:/./' |:∧:/.:|: : : : : : : ∧
. : :|: :/≧ミ<.: :/l/ |.:/厶卉V|: : : : 小:.
i |.:|: |:/イ:/.斗=ミ`ヽ ´斗=ミ. ∨: |l : :|} ゝ 大丈夫? ねぇ、返事をしてよ、ね?
l |.:|: |: .:|:{〃トrjイ}` トrjイ}ヽ }Ⅳ|l: :|{
l |小: .:l:|八 Vツ , Vツノ' 从|ノ|: 八
八| 乂.:从 /リ |/
. 人N . -- ん '′
`¨入 {:. } 人
介 . ー .. <.._ __
ヽ{ j/}≧‐チ ..イ八 厂 `ヽ
了Y´ .:/ :{:. ,
/ノ ノヽ .:/ . 」:. .: .: :i‐=ミ
イ/ /f⌒}/厶< |:. .: .: :|:. `. Y._
rイ :/.:/ソ⌒// . :〉 :|:. .: .: :|`¨¨爻:.. }
| `/′/ .:,′ .:/ .:|:. :. .: :| ^>迄
|:./}リ/ / .:/ .:.|: . .: :| {:{. :}
/ .:]/ ..://-‐…ミ.:〈:.. .: :| 八ゝ乂
〃 ..:{:. ..:./.: .:| ´
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i:. ..:..:..:.. .:..:..:|:. :. ..;′ { :|
r=八:. .:..:..:.. ..:. ..:..八:.. :. ..:{: :. . .:}.:|
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事件があった日の夜中、事態を知った幼馴染たちによる捜索が行われ、彼女たちに見つかった。
場所は、幼いころ遊んでいた近所の公園で、独りベンチに座りながらずっと誰かに謝り続けていたらしい
「ごめんなさい、こんなつもりじゃなかったんです。ごめんなさい、全部私が悪いんです、本当にごめんなさい……」
ぼろぼろ涙を流しながら延々と謝罪を繰り返す青年の姿は、酷く痛ましかった。らしい
2831 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 00:44:39 ID:oou4eUZE0
おお、ついに幼馴染の手が!!!
2832 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 00:44:55 ID:0zTo89XM0
幼馴染たち頑張れ!
2833 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 00:45:09 ID:s6QWelFQ0
あ、遂に幼馴染が"視界に入った"な
……待てよ。つまり先日まで親父も視界に入っていなかった?
2875 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 00:55:08 ID:O3ldyDvY0
彼女たちに保護された後のことは、覚えている。即効で家に戻されたのだ
親御さん経由で保護されたことを知った父親が息子を家に帰せと言ってきたのだ。もちろん、幼馴染三人組は家に帰す事を
渋ったが……父親のめんどくさいこと極まりない交渉の末、渋々彼を家に帰すことが決まった。
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2909 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 01:06:19 ID:O3ldyDvY0
「今まで通りに、普通に生活しろ。前と何一つ変わらない」
要は今回の事は全部水に流そう、父親はそう言ったが……青年の中では既に手遅れだった。
「自分はもうこの家族の一員では無いし、家族であってはいけない。」
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2937 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 01:14:21 ID:O3ldyDvY0
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, ´ \
/ ヽ
./ -- ..,_ _‘.
,' __ __´_ ‘. 本当にすいませんでした。張り合おうとした俺が馬鹿です
,  ̄ ̄  ̄ ̄ ‘.
{ "' 、、 } これからはなるべく3人に関わらないように生きていきます
ヽ ゝ-‐ ー- ' '
\ 、 <_
>,7/1 _ ,r' `'rv////
〈/////」 V / l///\
__//////ン 〈,r' _〉Y// ト、
{//\`¨7 o⌒f \,r'´ 、ゝ///|.:.ヽ
j,////`7'__`] !_ ! Y´ ` \,r':、<
|,//////∨ ヽ_ヽ.{ {ヽト j′∨ ヽ __
|//////У ヽヽ} } ヽ ィ、 ,ヘ | `fヽ ヽ
|,∧_/z</〉 _ lT = ‐'ー ´ | | l }
j_/_/> ´゙´ | l 二 | | / ,r'
 ̄ヽ ヽヽ.二 . ^└ `´
\ __ 、 }.} >´
もう張り合う必要も無いのだ。自分と、バルクホルンとシャーロットは既に、赤の他人。姉妹でも何でもないただの別人
彼の心の中には既に対抗心や姉妹への嫉妬などは一切なく、ただひたすらに勝手に張り合ってごめんなさいとだけ告げると
逃げるように学校へと向かって行ってしまった
2966 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 01:23:20 ID:O3ldyDvY0
勉強もする意味がない、陸上部で走る必要が無い、誰かと比べられる必要も無いのだ。
最早自分は同姓同名の赤の他人で、自分にはバルクホルンやシャーロットなどと言う姉妹は存在しない
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/ ヽ
/ , -―_ ‘.
} ' ̄ }:)
〈 , 、 }
/ { , / ― ヽ
ヽ > 、_ , '二二 -―' -`ヽ
| {_ ___ /,イ三ヽ三三三三三‘ 、
〉 , 、_ //三三三三、三三三三三∧
r'二ニ、./, .'三三三三三 ,三三三三ニ∧
/三三/三三三三三三ニ,三三三三三∧
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二二二 ヽ:| |_」|/三三三三三{三三三三三三三三! i | 「 |
――― 、. |´! i/三三三三三 〉三三三三三三三ニ} :| | | :|
| ! i/三三三三三/三三三三三三三三ニ! . | | | :|
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2991 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 01:29:10 ID:O3ldyDvY0
アルバイトでも始めよう、どうせ家には帰りたくないのだ。陸上部もやめたので時間は腐るほど余っている
ならば、少しでも自立した生活ができるよう努力するのが一番なのでは?
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/― ― \
/(●) (●) \ お腹へったなぁ……
/ (__人__) \
| ` ⌒´ | でも弁当なんてもうないし、購買だと
\ /
/ \ お金かかるし……水でいいや
| ・ ・ )
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| | / / |
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(YYYヾ Y (YYYヽ |
(___ノ-'-('___)_ノ
3008 名前:
七色 ◆5yAzQ5rmCs[] 投稿日:2013/11/13(水) 01:32:28 ID:O3ldyDvY0
眠いからここまで……要はやる夫さんはこれからは自堕落な生活をしていきます。もう燃えつきました。
さぁ、ここからどう話を繋げて姉妹をヒロインにしていくか……
3010 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 01:33:20 ID:pO2tZAeM0
乙でした~
3011 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 01:33:26 ID:YBCGeZkw0
なんで姉妹にこだわるんですかねぇ
一途な幼なじみのこと、思い出してあげて下さい
3012 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 01:33:29 ID:kXxcgAZY0
乙
3013 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 01:33:30 ID:7Rj91Q7o0
乙です
3014 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 01:33:41 ID:zaifMIic0
乙乙
3015 名前:名無しのやる夫だお[sage] 投稿日:2013/11/13(水) 01:33:43 ID:8fIjMLt.0
乙です